HOME > BOOK >

『ノーマライゼーション原理とは何か――人権と共生の原理の探究』

河東田 博 20090310 現代書館,186p.

last update:(最後に更新した日付 ex.20100502)

このHP経由で購入すると寄付されます

河東田 博 20090310 『ノーマライゼーション原理とは何か――人権と共生の原理の探究』,現代書館,186p. ISBN-10:4768434886 ISBN-13:978-4768434888 \1700 [amazon][kinokuniya] ※ n07 960000ys

■内容


内容(「BOOK」データベースより)
ノーマライゼーション原理の歴史的展開をめぐる新たな見解。1946年、スウェーデンで提案されたノーマライゼーション原理はいかにして普遍的原理となったか。ノーマライゼーション原理誕生とその後の発展プロセスを取り上げ、この原理が先達によってどのように論じられてきたのか、ノーマライゼーション原理具現化のためにどんな取り組みがなされてきたのかを検討。その上で、ノーマライゼーション原理が共生原理として発展していくためにはどうしたらよいのかを検討し、論じている。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
河東田 博
東京学芸大学特殊教育学科卒業。ストックホルム教育大学(現ストックホルム大学)大学院教育学研究科博士課程修了(Ph.D.)。1974年から86年まで12年間、東京都の社会福祉施設に勤務。86年から91年まで約5年間、スウェーデンに滞在。脱施設化や自立生活運動、当事者参加・参画に関心をもち、研究を開始。四国学院大学、徳島大学を経て、立教大学コミュニティ福祉学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次


まえがき

序章 ノーマライゼーション原理探求へのいざない
 第1節 入所施設がもたらす構造的な欠陥とノーマライゼーション原理
 第2節 スウェーデン探訪――街中で暮らすスウェーデンの知的しょうがいのある人々
 第3節 当事者が後押ししてくれたノーマライゼーション原理

第1章 ノーマライゼーション原理序説
 第1節 ノーマライゼーション原理とは何か
 第2節 ノーマライゼーション原理:誕生前
 第3節 ノーマライゼーション原理:誕生
 第4節 ノーマライゼーション原理の特徴と発展プロセス

第2章 1946年のノーマライゼーション原理
 第1節 しょうがい者差別の歴史的実態
 第2節 スウェーデンにおけるしょうがい者差別と入所施設の実態
 第3節 「1946ノーマライゼーション原理」の誕生とその内容
 第4節 「1946ノーマライゼーション原理」の発展
 第5節 「1946ノーマライゼーション原理」後のノーマライゼーション原理の発展

第3章 バンク‐ミケルセンのノーマライゼーション原理
 第1節 デンマーク1959年法誕生の経緯
 第2節 レジスタンス運動としょうがい者福祉
 第3節 バンク‐ミケルセンのノーマライゼーション原理の特徴
 第4節 ノーマライゼーション原理の理念的発展

第4章 ニィリエのノーマライゼーション原理
 第1節 入所施設の壁を打ち破り、自由を得るための見解としてのノーマライゼーション原理
 第2節 ノーマライゼーション原理成文化の経緯
 第3節 ニィリエのノーマライゼーション原理の特徴
 第4節 まとめに代えて――「ノーマライゼーション(原理)の父」はニィリエだった

第5章 ヴォルフェンスベルガーのノーマライゼーション原理
 第1節 ノーマライゼーション原理との出会い
 第2節 ヴォルフェンスベルガーのノーマライゼーション原理の特徴
 第3節 ヴォルフェンスベルガーのノーマライゼーション原理に対する評価

第6章 ノーマライゼーション原理の法的具現化を求めて――スウェーデンの場合
 第1節 ノーマライゼーション原理の法的具現化の試みを求めて
 第2節 援護法・新援護法・LSS対照比較にみるスウェーデンにおけるノーマライゼーション原理の法的具現化の試み
 第3節 まとめに代えて

第7章 ノーマライゼーション原理の生活条件の具現化を求めて――スウェーデン・イギリス・ドイツにおける脱施設化と地域生活支援の実態を通して
 第1節 本章で取り上げる国々の施設・法人の概要
 第2節 脱施設化の実態
 第3節 入所施設時代の生活
 第4節 地域移行プロセス
 第5節 地域移行時・移行後の実態と課題
 第6節 地域生活の実態
 第7節 課題の整理とノーマライゼーション原理の生活条件具現化の可能性を求めて

第8章 ノーマライゼーション原理の人権・平等理念の具現化を求めて
 第1節 自己決定支援と当事者参画の実態と課題
 第2節 セクシュアリティ・結婚生活支援の実態と課題
 第3節 課題の整理とノーマライゼーション原理の人権・平等理念具現化の可能性を求めて

終章 共生原理としてのノーマライゼーション原理の発展と具現化を求めて
 第1節 日本におけるノーマライゼーション原理具現化の実態と課題――障害者自立支援法への評価を通して
 第2節 今後に向けて

あとがき
初出一覧

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20110425 REV:
ノーマライゼーション/ノーマリゼーション  ◇ノーマライゼーションに求められるもの−多元主義の思想−  ◇身体×世界:関連書籍 2005-2009  ◇BOOK
TOP HOME (http://www.arsvi.com)