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『仕事力 紅版』

朝日新聞社 編 20090330 朝日新聞出版,251p.

last update:20130716

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■朝日新聞社 編 20090330 『仕事力 紅版』 朝日新聞出版,251p. ISBN-10:4022505583 ISBN-13:978-4022505583 1600+税  [amazon][kinokuniya] ※ cp03

■内容

内容紹介
朝日新聞求人欄に連載中の、元祖「仕事本」シリーズの第3弾。茂木健一郎、小柴昌俊、森永卓郎、矢沢永吉など15人が、自らの体験や、「仕事」「働くということ」への思い、社会で生き抜くコツを語る。大不況の今こそ原点に戻り、充実した人生を得るヒントが満載。

内容(「BOOK」データベースより)
「脳の快楽がいい仕事をさせる。」苦しくてもやり遂げたら嬉しい。成功体験が仕事や学習への意欲につながると、茂木健一郎さんはいう。「悔しいのが原点だった。」生活保護の生活から成り上がった矢沢永吉さんは、失敗も人生の強みに変えた。15人の「仕事力」から、あなたの希望が見えてくる。

■目次

茂木健一郎 ひらめきが身をたすく
山本容子 世界のすべては等価である
矢内廣 求められる仕事を探り続けよ
村田泰隆 モノサシと許容量を増やせ
幸田真音 ジタバタのすすめ
小柴昌俊 百年後には役に立つよ
中村修二 理系の仕事は世界の要請だ
香山リカ あいまいも悪くない
姜尚中 ニッポンには新エンジンが要る
中沢新一 仕事と暮らしが日本人の芸術だ
河瀬直美 かけがえのないものを追う
森永卓郎 人は、かわいげ
本田由紀 誰も完璧ではない
古田敦也 エンターテインメントビジネスの始まり
矢沢永吉 信じろよ、自分を
あとがき

■引用

山本容子
◆アーティストと同じように、クリエーティビティの高い仕事人というのは、やはり、誰もしないだろうと思われるような仕事を自発的に考え、そちらに向かって駒を進めていきますね。[2009:28]

村田泰隆
◆元駐英大使の加藤匡夫さんが、外交官に必要な五つのPを示しています。Polite(丁寧)、Precise(正確)、Prompt(迅速)、Perceptive(認め知ろうとする)、Persuasive(説得)。[2009:60]

幸田真音
◆若者たちには、「もっと欲張りに生きて」と言いたいですね。ほんの少し発想を変えるだけで、自分の周囲はずいぶん変わってくるものです。八方塞がりの状況は、案外自分自身の心の持ち方が生んでいるという場合も多いものです。/大切なのは、まず小さな成功体験を作ることです。そうすれば困難に直面した時、…自分を奮い立たせ、励ましてやることができます。時代や社会がどうであれ、他人がなんと言おうと、自分の道は自分で切り拓くもの。時には自分で自分を褒め、おだててやることも大事です。[2009:84]

小柴昌俊
◆仕事人であるなら、今はまったく評価されない発想でも、いつかはモノにしてみせるという自分ならではの考え方をじっと抱え、育てていくべきだと思います。私は「自分の卵」と呼んでいますが、三つか四つは独創的な卵が欲しい。それは、将来必ず本気でかえす覚悟を秘めた卵です。/世の中にあふれる情報も、自分の卵を基準にした視点で見つめ取捨選択する。つまり自分のモノサシだけで冷静に残していくから独自の情報が積み上がっていくのです。日々の学業や仕事はもちろん手を抜かない。雑事もある。しかし、静かに胸深くにある自分のすべき仕事が、人を強くするのです。[2009:100]

中村修二
◆科学者は、まったく縁の下の力持ちに近い仕事です。サービス業のようにお客さんの反応を身近に感じることもないし、営業の数字が跳ね返ってくる日々の手応えも遠い。自分が毎日、夜遅くまで取り組んでいる実験や作業が、いったい何に育っていくのか、どのように社会に届くのか。それさえも研究している本人には分からないことがほとんどです。[2009:112-113]

姜尚中
◆今の学生諸君は小さい時から…無駄と無駄でないものの境界をきっちりと教え込まれて育っています。…しかし大切なのは、知識の個別的な多さではなく、境界を破り、行っても無駄だよと教えられた領域へ越境する力なのです。/…その時期、経済史の大家から「役に立たないこと、余計なことをやってみなければ、役に立つことも分からん」と言われたのです。あちこち首を突っ込み、無駄なことをやってみろ、と。/きちんとしたカリキュラムでゴールにたどり着く学業はもちろん重要です。その上でさらに、理路整然と割り切れないことに悩む時間、悩む場所が必要なのだと思うのです。こうして悩む力を育てて、理科系と文科系の境界も越えていく。私はそこにこそ創造性が生まれると思う。[2009:143]

本田由紀
◆若い人にも、最低限、最初のベースとなる専門性を柔らかい鎧として身に着けてほしい。素裸で出てきてほしくないのです。その専門とぴったり合致する職種に就けなかったとしても、素地があれば関連付けたり転換したりしながら、自分を守りつつ仕事を続けられるからです。/一生食べていける専門性など、これからはない。だから強固な鎧ではなく、柔らかい鎧で社会に出て、脱皮しながら成長していけばいいのだと私は思います。[2009:207-208]

古田敦也
◆プロに入って最初に徹底的にたたき込まれたのは「準備」の大切さです…/1に、体力的、技術的にコンディションを整えるという準備。2に、落ち着いた状態で自信を持って勝負に挑めるというメンタル的な準備。3に、戦術的な準備。[2009:222]

■書評・紹介

■言及



*作成:片岡 稔
UP:20130702  REV:20130716
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