『マルクスと批判者群像』
良知 力 20090210 平凡社,324p.
■良知 力 20090210 『マルクスと批判者群像』,平凡社,324p. ISBN-10: 4582766625 ISBN-13: 978-4582766622 \1575 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
(「BOOK」データベースより)
「無知が人の役に立ったことがあるか!」先達として敬意を払っていた渡り職人出身の活動家ワイトリングに対して、マルクスは声をあららげる。一八四〇年代後半、『共産党宣言』へと至る時期、運動の主導権をめぐって、相互批判が続いている。ヘス、シャッパー、またエンゲルスらとともに一人の亡命ドイツ人活動家であったマルクスを群像のうちに等身大に描きだし、歴史の現場でその思想の本体をとらえる。
■著者略歴(「BOOK著者紹介情報」より)
- 良知 力
- 1930年生まれ。東京商科大学卒業。専攻、社会思想史。一橋大学教授在任中の1985年没
■目次
I 渡り職人と共産主義
1 ワイトリングとマルクスの論戦
2 渡り職人から革命家へ
3 真理は血でひらかれる
4 ブランキストの蹶起
5 若きドイツ派とのセクト闘争
II 調和と自由の世界へ
1 共同性の原理
2 人類のあるべき姿
3 祖国なきプロレタリア職人
III 死刑囚の福音
1 ルンペン・プロレタリアの掠奪蜂起
2 スイスでの獄中記
3 スパイの報告書
IV 蜂起か、民衆教育か
1 シュレージエンの織布工反乱
2 マルクスの革命路線の転換
3 直接行動論の敗退
4 チャーティストからの手紙
V 「学者」派と「労働者」派
1 亡命地アメリカへ
2 エンゲルスのパリ・オルグ
3 マルクスの義人同盟加入
VI ドイツ的「みじめさ」をとおって
1 ドイツ革命の構想
2 同盟大会をめぐる攻防
3 『信条』はシャッパー、『原理』はエンゲルス
4 革命前夜のブリュッセル
VII ジベレとメアリ
1 マルクスとヘスの関係
2 ヘスとその妻ジビレ
3 ハインツェンとドイツ共産主義者
VIII 共産宣言への道
1 共産主義者同盟第二回大会
2 万国のプロレタリア団結せよ!
あとがき
解説――「救い出す」こととしての思想史
文献解題
人名索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治