『再考・ノーマライゼーションの原理――その広がりと現代的意義』
Nirje, Bengt Normaliseringsprincipen
=20081215 ハンソン 友子,現代書館,262p.
last update:20110426
■Nirje, Bengt Normaliseringsprincipen
=20081215 ハンソン 友子 『再考・ノーマライゼーションの原理――その広がりと現代的意義』,現代書館,262p. ISBN-10:4768434835 ISBN-13:978-4768434833 \3150 [amazon]/[kinokuniya] ※ n07 960000ys
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
施設の塀を除去し、障害者のおかれた状況をノーマルな状態に近づけたガイディング・スター(誘導する星)としてのノーマライゼーションの原理。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ニィリエ,ベンクト
1924年スウェーデンのモタラに生まれる。ウプサラ大学社会学部、ストックホルム大学文学部卒。アメリカ・エール大学、フランス・ソルボンヌ大学留学(修士課程、比較文学専攻)。1956~58年スウェーデン赤十字社オーストリア事務所勤務(難民問題担当)。1961~70年スウェーデン知的障害児童・青少年・成人連盟(FUB)事務局長兼オンブズマン。1971~78年カナダ・オンタリオ政府付き障害者専門コーディネーター。1978~83年スウェーデン・ウプサラ県障害福祉部長。1984年~ウプサラ大学ハンディキャップ研究センター顧問。この間、国際障害者スポーツ連盟理事、国際知的障害者スポーツ連盟副理事長を務める。スイスのフリブール大学、さらに日本の明治学院大学の名誉博士。スウェーデン国王よりロイヤル勲章(1985年)、知的障害国際学会(IASSID)より特別功労賞(1996年)を初め、様々の賞を世界各国から授与された。2006年すい臓ガンのため死去
ハンソン 友子
スウェーデン、イエテボリ市に在住。公共医療福祉問題、環境問題などの通訳、翻訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
謝辞
まえがき
定義
ノーマライゼーションの原理(1969年)
ノーマルな一日のリズム
ノーマルな1週間の規則
ノーマルな一年間のリズム
ノーマルな発達の段階
自分の要望が尊重されること
男性も女性もいる世界で生活できること
ノーマルな経済水準の要求
ノーマルな建物の基準
ノーマライゼーションの原理の利点のいくつか
第1章 背景
ケアの発展
高福祉国家の発展
ノーマライゼーション――一つの国際的な現象
第2章 ノーマライゼーションの原理に至る道程
はじめに
1 グループダイナミック
2 難民
3 脳性マヒ者へのアクション(1958年から59年まで)
4 FUB(1961年から70年まで)
5 法律の発展
6 「ノーマル」にいたる道程
7 自立への道程
8 国際的な力学
9 アメリカでの活動
10 執筆
11 ヴォルフェンスベルガーがスウェーデンに
12 危機
13 新しいスタート
14 スポーツ
15 カナダで
16 まとめ
第3章 ノーマライゼーションの原理(2003年)
知的障害とはどういう意味をもつことか
ノーマライゼーションの原理の各要素
1 ノーマルな一日のリズム
2 ノーマルな一週間のリズム
3 ノーマルな一年のリズム
4 ノーマルなライフサイクル
5 ノーマルな自己決定の権利
6 生活している文化圏にふさわしいノーマルな性的生活のパターン
7 生活している国にふさわしいノーマルな経済的パターン
8 生活している社会にふさわしいノーマルな環境面の要求
ノーマライゼーションの原理のいくつかの利点
第4章 統合について
第5章 自己決定の権利(1972年)
はじめに
機能障害者として主張すること
社会的な自信をつけるための成人教育
社会経験に関するコースによる社会的訓練
クラブを通じての社会的訓練
民主的なプロセスによる社会的訓練
自己決定への歴史的な第一歩:マルメ市(1970年)
解釈と分析
当事者グループは分離につながるか
当事者グループのための枠組
知的障害者の自己決定:その他の低く評価されたグループのためのテストケース
第6章 はっきりさせるために――ノーマライゼーションの原理のよくある誤解に対する批判
いくつかのよくある誤解
ヴォルフェンスベルガーの違い
まとめ
第7章 ノーマライゼーションの原理の基本的な選択と論理
人間としての権利
文化の型
ノーマライゼーションの原理の構造
明白にする
社会科学的理論
四つのレベルに適したツール
第8章 平等の倫理について――一つのテーマでのバリエーション
アドルフに欠乏しているもの
人生/生活の質について
革命的な反応
平等について
知的障害者の達成したこと
原理――そして人権が――適用されない場合
日常生活における自覚と平等について
内省的な思い
まとめの言葉
第9章 ノーマライゼーション、障害者政策と研究
ノーマライゼーションの原理とスウェーデンの障害政策
障害研究におけるノーマライゼーション
ノーマライゼーションのルーツと思想内容に関する研究
ノーマライゼーションへの批判
ノーマライゼーションの意義
参考文献
人名一覧
訳者あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志