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『暴走する脳科学――哲学・倫理学からの批判的検討――』
河野 哲也 20081120 光文社, 光文社新書,216p.
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last update:20160315
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■河野 哲也 20081120 『暴走する脳科学――哲学・倫理学からの批判的検討――』,光文社, 光文社新書,216p. ISBN-10:4334034802 ISBN-13:978-4334034801 欠品
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■内容
脳研究によって、心の動きがわかるようになるのか。そもそも脳イコール心と言えるのか。脳を調べることで心の状態を読むことは可能か。人間の行動は脳によって決定され、自由などは幻想に過ぎないのか。脳研究が医療や教育、犯罪捜査、裁判などに応用されることは、どのような社会的インパクトを持ち、どのような倫理的問題が生じるだろうか。―“脳の時代”を生きる我々誰しもが持つ疑問に、気鋭の哲学者が明快に答える。現代人必読の“脳科学リテラシー”入門書。
■目次
第1章 脳の時代と哲学
脳科学の発展/能は可塑性に富んだ臓器である/教育分野への応用/脳科学への不安/脳神経倫理学/哲学は素人のための知
第2章 脳と拡張とした心
心はどこにあるのか/現代の心の哲学のはじまり/拡張した心/道具は心の一部/環境との関係性としての心
第3章 マインド・リーディングは可能か
心を読む技術/マインド・リーディングの問題点/脳だけを調べても、計算や作文の仕組みさえ理解できない/ラベリングは曖昧かつ社会的
第4章 社会的存在としての心
脳局在説の先駆としての骨相学/心的機能の分類の必然性/心の社会的構成/心は機能の集合ではない/最も可塑的な臓器としての脳
第5章 脳研究は自由意志を否定するか
リベットの実験/リベットの研究への疑義や反論/人間はいつ決意するか/自由はどこにあるのか/目的の選択も手段の選択も同じ/脳の可塑性の意味
第6章 脳神経倫理
ニューロシックスの成立と進展/脳テクノロジーとエンハンスメント/脳科学は心理主義に陥ってはならない/脳研究の思想と科学技術リテラシー
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:奥坊 由起子
UP:20160315 REV:
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