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『精紳医学と俳句』

石川 文之進 20081115 幻冬舎ルネッサンス,584p.

last update: 20110331

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■石川 文之進 20081115 『精紳医学と俳句』,幻冬舎ルネッサンス,584p. ISBN-10: 4779003709 ISBN-13: 978-4779003707 \1890 [amazon][kinokuniya] ※ m

■内容

 報徳会宇都宮病院の精神科医療の変遷を通じて、病院の創設期に迎えた初代病院長平畑富次郎(静塔)と石川文之進の40年間に渡る交誼が、およそ350句の静塔俳句の世界を縁として描かれている。静塔を師と仰ぎ父と慕った石川文之進が解明していく平畑静塔の実像は、科学者として文学者として多種多用な人間味がにじみ出て、静塔実存俳句の真髄が読み取れる。
(「BOOK」データベースより)
昭和の大俳人平畑静塔の実像と後姿。「静塔の医道と俳句は写真の陽画と陰画の関係にあった」40年間静塔に師事した著者が畏敬を持って静塔を語り明かす。

■目次

I 鳥銜へ去りぬ(思い出の名句)
II 山高の案山子(苦悩)
III 黙し征く(戦争・戦後)
IV 天辺に紅葉(故郷)
V 平畑靜塔と斎藤茂吉
VI まだ他国者(下野・関東)
VII 八朔や(奥州・漁歌)
VIII 夜はしらたま
IX 壺国

■言及


◆立岩 真也 2011/05/01 「社会派の行き先・7――連載 66」,『現代思想』39-7(2011-5):8-20 資料
◆宇都宮病院事件・廣瀬裁判資料集編集委員会 編 20081031 『都宮病院事件・廣瀬裁判資料集』,発行:宇都宮病院事件・廣瀬裁判資料集編集委員会,197p. 1000 連絡先:東京都東久留米市東本町14-7 滝ビル1F グッドライフ気付 荻久保 ※ m.

 「まず石川文之進という人(一九二五〜)――著書に『アルコール症――病院精神医学の40年』(石川[2003])と―『精紳医学と俳句』(石川[2008])がある――および東京大学の関係死者たちはこの報告書では次のように記される。

 「石川文之進は内科医から精神科医に「転身」していく際に、東京大学精神医学教室の秋元波留夫教授(当時)に近づき、同教室の武中信義医師から精神科医としての指導を受けた。宇都宮病院と東大との関係はこのときに始まる。
 宇都宮病院と東大との関係はキブ・アンド・テイクと言える。宇都宮病院側からすると、東大の医師の名を借りることによって病院の権威付けをすることができる。東大の医師の側からすると、短期間のディスカッション(通常の病院では複数の医師らが患者の診断や治療について一定の方針を出すもの。宇都宮病院ではこれと異なり、ビールを飲みながら不真面目に患者さんの人格への誹謗を繰り返すだけのもの)に関わるだけで多額の謝礼を受け取れる。入院患者を「研究材料」として提供されたり、宇都宮病院を実験の場として事実上の人体実験を行った者もあった。宇都宮病院では無届けの解剖が多数行われており、それによって得られた脳を送られていた者もいる。
 宇都宮病院に関係した東大の医師は多数にのほるが、反省の弁を述べている者はごくわずかである。その中には大学の教授になっている者も多い。今なお宇都宮病院と共同で研究している人もいる。上記の武村は事件発覚時は東大脳研究所の助教授であったが、東大の中で追及の声があがったため、宇都宮病院に逃げ込み、長く常勤医として宇都宮病院に勤めた。」(編集委員会編[2008:7])」


*作成:山口 真紀
UP:20110331 REV:
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