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『医は仁術か算術か――田舎医者モノ申す』

定塚 甫(じょうづか・はじめ) 20080925 社会批評社,201p.

last update:20110406

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■定塚 甫(じょうづか・はじめ) 20080925 『医は仁術か算術か――田舎医者モノ申す』,社会批評社,201p. ISBN-10:4916117808 ISBN-13:978-4916117809 \1575 [amazon][kinokuniya] ※

■内容

全国を覆う医療崩壊のスパイラル。地域医療の現場から、一開業医が医療行政に厳しく直言。
また、医療への国民的不信の広がりの中で、その最前線に立つ医師が、現代医療の最新情報をも読み解く。
〈全国の医者・医院の選び方〉としても活用できる本。

■著者

定塚 甫(じょうづか はじめ)
1946年富山県高岡市にて出生。定塚メンタルクリニック院長、JMCストレス医学研究所顧問。
1973年金沢大学医学部卒業。1973年名古屋市立大学医学部精神医学教室、1974年好生会三方が原病院精神科医長。1979年国立豊橋病院神経科医長、心療内科設立医員、愛知県立保育大学講師。1983年電電公社名古屋中央健康管理所神経科部長。1991年心療センター矢作川病院副院長。1993年カリフォルニア大学アーヴァイン校名誉客員講師。1994年より定塚メンタルクリニック院長、JMCストレス医学研究所顧問。
資格:精神保健指定医、心身総合医学科指導医、アレルギー学専門医、日本心身医学会代議員、愛知県へきなん幼稚園理事など。
専門は精神神経免疫病理学、性科学、児童精神医学、アレルギー学、産業医学など。
著書に『医者になる前に読む本』『性科学』(いずれも三一書房刊)、『「いじめ」のなくなる本』(本の泉社刊)他多数。

■目次

第1章 エッチな会話のできる医者は名医  医者と話すエッチな会話
 現代流の医者と患者の会話
 エッチな医者の昔と今
 実際は妄想の中のエッチ
 エッチな医者ほど真剣
 女性を診る女医さん
 エッチな振る舞いもスキンシップ
第2章 専門医と開業医はどう違うのか
 医師教育の実情
 短期でなれる「専門医」
 開業医制度の問題とは
 たらい回しされる患者
 縦割り制の開業医
 うつ病に無知な総合病院
 「5分以内で退出してください」
 「専門開業医」による地域医療の解体
第3章 地域医療のできる医者の選び方 
 自殺に追い込まれた「地域医療の神様」
 地域医療の原点
 医者と患者の変貌
 総合病院の寄せ集めの医者たち
 さまよえる患者たち
 心身とも疲弊する開業医
 どこへ行っても女医さんばかり
 優しいが「感情的」な女医
 地域医療を敬遠する女医
第4章 都市に集まる若い医者とその変貌
 医師の将来の選択肢
 大都市へ集中する医師たち
 大病院に集まる研修医
 大学病院を避ける研修医
 大都市医療機関の本来の意味
 放浪の旅に出る若い医師たち
 大学病院教授らへの「礼金」
 国立大学医師のアルバイト
 開業医は高収入か?
 開業医優位の時代の終わり
 学位取得のための巨額の謝礼金
 地域医療を担う医師のタイプ
 悪徳行政と戦う地域医療
 増える一方の患者
第5章 地域医療の終焉する日
 開業医と総合病院
 掃除夫の格好をしていた院長
 あるべき総合病院の姿
 しかし……荒廃した総合病院
 巨大化する総合病院と閉院する総合病院
 閉院に追い込まれた総合病院
 巨大化する地方の総合病院
 地域医療を担う医師は生まれるのか?
 救急車をタクシー代わりに (以下略)
第6章 地域医療の中での開業医の役割
 開業医に起きている変化
 生かさず殺さず」という行政
 薬局によるプライマリーケア化
 薬剤師の誤診の後始末
 地域医療は誰が担うのか?
 「三無い医師」の大増加
第7章 行政による地域医療の切り捨て
 地域医療への行政管理
 総合病院の乱診乱療の放置
 行政からの「個別指導」
 2008年の医療法改正の実態(以下略)
おわりに 地域医療はなくなるのか?

■引用

■書評・紹介

■言及




*作成:山口 真紀
UP: 20110406 REV:
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