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綾屋 紗月・熊谷 晋一郎 20080910 医学書院,シリーズ ケアをひらく,219p. ■綾屋 紗月・熊谷 晋一郎 20080910 『発達障害当事者研究――ゆっくりていねいにつながりたい』,医学書院,シリーズ ケアをひらく,219p. ISBN-10: 4260007254 ISBN-13: 978-4260007252 2100 [amazon]/[kinokuniya] ※ a07. ![]() ■出版社/著者からの内容紹介 あふれる刺激、ほどける私!! なぜプールサイドを歩けないのか、なぜ空腹がわからないのか、なぜ看板が話しかけてくるのか、なぜ月夜の晩は身体がざわめくのか......。 発達障害といわれている人たちが体感している世界を、当事者自身のことばでゆっくりていねいに書き表しました。 世界を縮減せずに受け取ることの豊かさを表現するともに、過剰の苦しみは心ではなく身体に来ることも伝えてくれます。 「感覚過敏」「こだわりが強い」などの通説は、間違っていないけれど、そのようにしか表現できないことの貧しさもまた教えてくれる画期的研究です。 カバーの折り返し [本文より]...... たとえ人のなかで「楽しい」を感じられなくても、 私はたまに「集団の楽しそうな様子を眺めてみたい」と思って出かけていく。 「みんなはつながれて羨ましいな」 「私はつながれなくて寂しいな」---- そんな二つのせつない気持ちをかかえながら、 楽しそうな笑顔の群れを見て、つながっている気分のおすそわけをいただく。 今となっては結局それが、 私流のヒトの集団とのささやかなつながり方なのかもしれない。 ■目次 はじめに----「まとめあげが、ゆっくりで、ていねい」という自閉観 ■1章......体の内側の声を聞く ●1 身体の自己紹介 「~かも」のひとつとしての空腹/空腹が確定するとき ●2 行動のスタートボタン <したい性>が立ち上がらない/身体内外の情報をすりあわせるのに時間がかかる/緊急事態!<せねば性>の発動/第三の道=<します性>で行動を決めておく ●3 具体的な行動のまとめあげ 上司か鶴亀庵か/パニックになる理由/「いつもと違う」がなぜ問題か ●4 今日、寒いの? 気温の高低がわからない/なぜだか足が痛いけど....../<します性>が<したい性>を導くこともある ●5 風邪かな、うつかな、疲れかな 疲れていないのに疲れている/「行動をやめる」という行動のむずかしさ ■2章......外界の声を聞く ●1 感覚飽和とは何か ●2 「身体外部の刺激」が飽和する 「一次情報」にさらされる身体/プールサイドを歩けない/視覚が飽和するとき ●3 「モノの自己紹介」が飽和する リンゴが話しかけてくる/聴覚が飽和するとき ●4 「アフォーダンス」が飽和する ●5 声があふれる日常 買い物とウィンドーショッピング/実践! 愚直にアフォーダンス♪ ●6 感覚過敏・感覚鈍麻という言説の再検討 ■3章......夢か現(うつつ)か ●1 夢侵入 私たちが「夢見がち」な理由/自分はいったい何者なのだろう...... ●2 夢への入り口 水フィルター/エイエンモード ●3 夢の世界 フラッシュバック/ヒトリ反省会/ヒトリタイワ/オハナシ/ヒトリタイワとオハナシの違い/夢とオハナシの違い ●4 夢のあと シュトコー ■4章......揺れる他者像、ほどける自己像 ●1 所作の侵入 意志とはかかわりなく入り込まれる/「私の所作」が壊れてしまう/それってあの女優の真似?/どんなときに「イチオシ選択肢」が表出されるのか ●2 キャラの侵入 さらに高次の「全体像」が入り込んでくる/そんなキャラだったかな?/ゴンドラが押し寄せてくる! ●3 「行動のまとめあげパターン」と「意味のまとめあげパターン」の関係 「弾く私」と「弾かれるピアノ」 ●4 他者像の揺らぎ 「差別的まなざし」が侵入する/友人が汚され、自分が汚され...... ●5 自己像のほつれ 私はどんな人だっけ? ●6 「普通のフリ=社交」の困難 私のフツーと普通のフツー/社交の自家中毒/つながりたいけどつながれない ■5章 声の代わりを求めて ●1 私と声との物語 声の出し方がわからない/みんなが何をしているのかがわからない/聞こえない子どもとの出会い/手話というものがある!/ひとりで手話は学べない/今度は読めない/聞こえない学生のようにも、聞こえる学生のようにもなれない ●2 話せない感覚 はじめての場所、はじめての人/「言語どおりの内容」なら理解できるけど....../大縄跳びに入れない/だれに何をどう話すか/人はなぜ声を出せるのか/毎日がリサイタル?/現在の私 ●3 聞こえない人びとの文化によるアシスト 複数の情報による情報保障/問い返しOKの文化/「ろう文化宣言」の余波/「話せない自分」を許してみたら/私の発声グラデーション/発声も、聞こえない人たちがお手本/「侵入」から「取り込み」へ/質的には同じでも量的に異なる ●4 手話歌でうたえる 棒読みの手話歌はイヤ/見つけた! メロディのある手話歌/動きを「取り込み」、気持ちを感じる ■6章......夢から現(うつつ)へ ●1 東洋医学との接点 「ここを押して」という体の声に振り回される/経絡図どおりだった! ●2 食後の身体変化 レタスが涼しい/コーヒーで呻きつづけたことも ●3 音での空間把握 耳で見る/喫茶店に奥行きができるまで ●4 月光の効果 「全身が耳」になれた場所/月に導かれて子を産む/「助産」という体験 ●5 草木の声 よき話し相手、いちばんの「お友達」/「張っている感じ」を見る/声が聞こえるのがつらい/植物から乳幼児へ ■7章......「おいてけぼり」同士でつながる ●1 脳性まひ当事者の経験を重ねて 10年ぶりの出会い/綾屋さんのことばを自分の経験にすりあわせてみる ●2 便意の「まとめあがらなさ」 フリーズするふたり/モノとヒトという環境条件とどうすりあわせるか/「便意」も環境に左右される ●3 電動車いすと「アフォーダンス」 券売機にやられる人、やられない人/車いすがコミュニケーションのハードルを下げる/世界が私に手招きを ●4 リハビリ中の「夢侵入」 リハビリという悪夢/「わたしは消えました」/どちらが夢の中なのか ●5 一人暮らしで「モノとつながる」 モノとつくった「私の所作」/トイレとの格闘/やがてタイムリミットに....../まなざしの共有 ●6 「おいてけぼり」当事者同士でつながる 「間身体性」ということば/二人羽織でつながれた おわりに----同じでもなく、違うでもなく ■編集者より MS Word版(4.45MB) 『発達障害当事者研究』 をお送りさせていただきます。 拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。このたび小社では 標題の単行本を刊行しましたので、見本として一冊お送りさせていただきま す。どうかご高覧のうえ、ご批評・ご紹介たまわれば幸甚に存じます。 あふれる刺激、ほどける私。 なぜプールサイドを歩けないのか、なぜ空腹がわからないのか、なぜ看板が話しかけてくるのか、なぜ月夜の晩は身体がざわめくのか……。 発達障害といわれている人たちが体感している世界を、当事者自身のことばでゆっくりていねいに書き表しました。 世界を縮減せずに受け取ることの豊かさを表現するともに、過剰の苦しみは心ではなく身体に来ることも伝えてくれます。 「感覚過敏」「こだわりが強い」などの通説は、間違っていないけれど、そのようにしか表現できないことの貧しさもまた教えてくれる画期的研究です。 ★著者の綾屋(あやや)紗月さん=34歳は2児の母。2年前にアスペルガー症候群の診断を受け、これまでの苦しさの理由の一端を知るとともに、当事者研究によって幼いころからの自分自身への疑問を解き明かそうと決意する。 共著者の熊谷晋一郎さん=31歳は、脳性まひ当事者。東京大学卒業後、医用生体工学の研究を続けるとともに、小児科医としても勤務。綾屋さんとは医師としてではなく、障害当事者同士として共同研究を進めている。 ★綾屋・熊谷両氏への取材大歓迎。下記までご連絡をいただければすぐに対応いたします。 医学書院看護出版部 白石正明 TEL 080−3460−0423 m-shiraishi@igaku-shoin.co.jp 〒113-8719 東京都文京区本郷1-28-23 TEL 03-3817-5769 FAX 03-5804-0485 ■ ◆綾屋 紗月・熊谷 晋一郎 20070916 「アスペルガー症候群の当事者研究」,障害学会第4回大会 於:立命館大学 ◆斎藤 環 20090202 「「他者」と「つながる」ことの意味 ――『発達障害当事者研究――ゆっくりていねいにつながりたい』を読む」,『週刊医学界新聞』2816 http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02816_05 UP:20080917 REV:20091025 ◇自閉症 ◇テキストデータ入手可能な本 ◇障害/障害学 ◇身体×世界:関連書籍 ◇BOOK |