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『自閉症の社会学――もうひとつのコミュニケーション論』

竹中 均 200808 世界思想社,278p.


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■竹中 均 200808 『自閉症の社会学――もうひとつのコミュニケーション論』,世界思想社,278p. ISBN-10:479071358X \2415 [amazon][kinokuniya] ※ a07

■内容

◇「BOOK」データベースより
自閉症の子どもを持つ理論社会学者が、わが子と接するなかで織り上げた柔らかな理解の仕方とは。自閉症を「特別」扱いしない視点を提案し、同時に「普通」の社会を見つめなおす双方向の入門書。

◇出版社からのコメント
本書の特徴は、著者が当事者であり、かつ社会学者である、という点にあります。わが子のひとりが自閉症だとわかって以来、著者は苦闘を続けてきました。父の視点からなされる記述は、読者を納得させるに十分だと思います。いっぽう、著者は理論社会学者でもあります。著者は、社会学で論じられてきたことの多くが、自閉症をめぐる諸問題と重なることに驚きました。自閉症を考えるにあたり、社会学がもつ相対的思考を生かすことはできないか。そこに本書の出発点があります。自閉症者を特別視するばかりではなく、通常の社会の方を見直してみるべきではないか。一見違うように思える自閉症者と普通の人とを、地続きの視点で捉えてみたい----本書の筆致はあくまでも抑制されたものですが、背景には強い意欲があります。意欲の源は言うまでもありません。本書を読めば、自閉症を通じて社会学について、社会学を通じて自閉症について、スパイラルを描くように双方の理解を深めることができるでしょう。

■目次

導入:『レインマン』と社会学
1章:自閉症はスペクトラム――三つ組の障害
2章:社会は目に見えるか――E.デュルケム
3章:構造と主体の輪舞曲――A.ギデンズ
4章:鏡の中の私――C.H.クーリー
5章:意味のキャッチボール――G.H.ミード
6章:電車と異星人――E.ゴフマン
7章:高みの見物は可能か――エスノメソドロジー
8章:おうむ返しの彼方に――会話分析
9章:「社会化されなかった」子ども――「アヴェロンの野生児」
10章:モノトラックとテクノロジー――ケータイ文化
11章:学歴社会とピストル――教育
12章:カレンダーとともに生きる――時間
あとがき:二つの社会と自閉症――長いあとがき

■引用

■書評・紹介

■言及

◇20091107  障害学研究会関西部会 第31回研究会「自閉症の社会学へ向けて」
 (共催: 立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点)
 於:立命館大学 大阪オフィス

■言及

◆立岩 真也 20140825 『自閉症連続体の時代』,みすず書房,352p. ISBN-10: 4622078457 ISBN-13: 978-4622078456 3700+ [amazon][kinokuniya] ※


*作成:岡田 清鷹 
UP:20100202 REV:20140825
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