HOME > BOOK >

『人類学で世界をみる――医療・生活・政治・経済』

春日直樹編 20080805 ミネルヴァ書房,336p.

last update:20131204

このHP経由で購入すると寄付されます


■春日直樹編 20080805 『人類学で世界をみる――医療・生活・政治・経済』,ミネルヴァ書房,336p. ISBN-10:4623051137 ISBN-13:978-4623051137 \3500+tax [amazon][kinokuniya]

ミネルヴァ書房のHP http://www.minervashobo.co.jp/book/b49706.html

■内容紹介

(ミネルヴァ書房のHPより)
人類学は「人類学すること」を学ぶときにだけみつかる。  活きた現実を捉え直し、その現実に即してあたらしく考えを展開するために 具体の人々の生活をもっと深く知ろうと渇望し、未知の暮らしへと思い切って足を踏み入れたとき、人類学することが始まる――。本書は、現代世界の身近なトピックを用いて「人類学する」ことを具体的に解説する。

■目次

この本を読むひとのために

第1部 医療

第1章 在宅介護――家庭/社会という「幸福」を求めて
1 在宅で介護されることは幸せか
2 「在宅」の布置
3 老いのかたち
4 「普通」のくらし

第2章 セルフヘルプ・グループ――非同一的なコミュニティとしての
1 セルフヘルプ・グループと「私たち」のあいだ
2 HIV感染とセルフヘルプ・グループ
3 語りにくさを語りあうこと
4 非同一的なコミュニティとしてのセルフヘルプ・グループ

第3章 脳死――科学知識の理解と実践
1 脳死の登場
2 脳死の理解と実践
3 脳死という制度
4 不確実性の中の決定――知識の再帰性

第4章 代理母――生殖と主体
1 ことばにこだわる
2 代理と代替
3 主体と権力
4 今後に向けて

第2部 生活

第5章 自分探し――フィジーから考える
1 「自分探し」はフィジーにあるか
2 やりたいこと、ふさわしいことがみつからない
3 本当の世界を求めるフィジー人
4 「全世界探し」としての「自分探し」

第6章 葬儀と葬儀社――死ぬこと、はたらくこと
1 死と向き合う仕事
2 フィールドワークの現場から
3 死と産業が出会うところ

第7章 障害――健常/障害の境界を揺るがす
1 「違和感」という意糸口
2 「出会い」――その可能性と不可能性
3 いまそこにあるものを疑うこと
4 日常生活を切り裂く

第8章 ロボット――人間であって人間でないもの
1 科学と文化
2 文化としてのロボット
3 科学としてのロボット
4 象徴的思考

第3部 政治

第9章 難民――現代ドイツの教会アジール
1 教会アジールという謎
2 難民と認められない難民
3 人を分類する国家
4 他者を迎えいれる社会

第10章 反日感情――国史認識とその相互作用
1 評価――対象と基準の相違
2 認識――美徳と悪徳の物語
3 感情――他者の気持ちを理解するということ

第11章 軍隊を人類学する――ナショナルとトランスナショナル
1 軍隊に射程をあわせる
2 軍隊と人種問題
3 軍隊とジェンダー
4 トランスナショナリズム

第12章 民主主義――ばらばらで一緒に生きるために
1 民主主義の課題
2 民主主義と人類学――リベラル・デモクラシーの彼方に向けて
3 民主主義を根源から再考する
4 インドの民主主義
5 民主主義の人類学のために

第4部 経済

第13章 地域通貨――社会に埋め込まれた経済、再び?
1 地域通貨はなぜ人類学の問題になるか
2 「埋め込み」というツール
3 再帰的なプロセスとしての離床と再埋め込み
4 地域通貨、経済の再埋め込み?
5 不確かな変化を捉える

第14章 ビジネス・パーソンの経営学――ソフトな専門家の職業生活
1 ビジネス・パーソンと経営学
2 現場における経営学的知識
3 経営学的な世界

第15章 貧乏――「カネがない」とはどういうことか
1 「貧乏」ということ、「カネがない」ということ
2 アナ・ボトルの出稼ぎ仕事
3 アナ・ボトルとカネがないということ
4 「貧乏」とはなにか

第16章 トレーダーと希望――投機から裁定へ
1 希望と経済
2 希望のない国
3 〈もう−ない〉予感――どっちつかずの裁定論
4 方向性に賭けない思考へ

コラム
・ 再帰省
・ 象徴表現
・ 大きな物語

索引

■引用

■書評・紹介

■言及



UP:20131118 REV: 20131202, 1204
身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
TOP HOME (http://www.arsvi.com)