『「対テロ戦争」の時代の平和構築――過去からの視点、未来への展望』
黒木 英充 20080830 東信堂,188p.
■黒木 英充 20080830 『「対テロ戦争」の時代の平和構築――過去からの視点、未来への展望』,東信堂,188p. ISBN-10: 4887138571 ISBN-13: 978-4887138575 \1800 [amazon]/[kinokuniya]
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
「対テロ戦争」という命題が孕む錯誤と危険性。中東、バルカン、アフリカはじめ、繰り返される「大虐殺」の事例に学び、その予防策と「人間の安全保障」のあり方を総合的に追求する。
著者略歴(「BOOK著者紹介情報」より)
- 黒木 英充
- 1961年生まれ、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・教授。研究テーマ:シリア・レバノン地域の19世紀の歴史を、ムスリムとキリスト教徒・ユダヤ教徒との社会関係の変化に焦点を当てて研究している。現在、レバノンにある「中東研究日本センター」のセンター長を兼ね、東京とベイルートの間を往復している。
■目次
はじめに
本書を読むためのキーワード
第1章 「対テロ戦争」の克服と平和構築
1 「テロとの戦い」?
2 「対テロ戦争」の実態
3 「対テロ戦争」への批判
4 「暴力の悪循環」再考
5 平和構築に向けて
第2章 ジェノサイドへのアプローチ――歴史学的比較研究の視点から
1 ジェノサイドとは何か
2 広義のジェノサイド
3 世界大戦下の3つの事例
第3章 歴史と現在――「アルメニア人虐殺」の場合
1 事件についての論争史
2 アルメニア民族運動史再考
3 「統一と進歩」とドイツ軍事顧問団
第4章 アゼルバイジャンにおけるジェノサイドをめぐる負の連鎖
1 背景としての「アルメニア・タタール戦争」と「アルメニア人虐殺」
2 トルコ人の身代わりとしてのバクー虐殺
3 繰り返される虐殺の伏線に
4 結びにかえて
第5章 バルカンにおける負の連鎖――ボスニア内戦を中心に
1 紛争に内在する加害と犠牲の連鎖的な構造
2 「ジェノサイド」「民族浄化」「レイプ」概念の適用をめぐる問題性
3 国際社会による多様なレベルの介入
第6章 カンボジアの大量虐殺――民族解放闘争の帰結
1 ポル・ポト政権の成立過程
2 ポル・ポト時代の死の諸様相
第7章 ルワンダのジェノサイド――その起源と虐殺の主体をめぐって
1 「ホテル・ルワンダ」をどう観るか
2 内戦からジェノサイドへ
3 植民地期の変容と遺産
4 国際社会の規範変化とベルギーの選択
5 悲劇を繰り返さないために
第8章 イスラエルによるレバノン攻撃とその影響――国内・地域的な視点から
1 レバノン政府とヒズブッラー――対立から協調へ
2 国内避難民、国外避難民をめぐる状況
3 レバノン、および中東地域に与えた影響
4 結びにかえて
第9章 ヒズブッラーを支持する「イスラエル市民」たち――アラブ人市民のエスニシティ
1 ハイファ、2006年夏
2 イスラエルのアラブ人市民からの、ヒズブッラーへのまなざし
3 なぜ、ヒズブッラーに共感するのか?
第10章 アメリカの対外介入――歴史的概観
1 アメリカと世界
2 アメリカの二面性
3 アメリカの「帝国」化
4 冷戦期の対外介入
5 21世紀の対外介入
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志