『美容整形と化粧の社会学――プラスティックな身体』
谷本 奈穂 20080711 新曜社,306p.
■谷本 奈穂 20080711 『美容整形と化粧の社会学――プラスティックな身体』,新曜社, 306p. ISBN-10: 4788511126 ISBN-13: 9784788511125 \3045 [amazon]/[kinokuniya] ※ b02.r07.
■内容紹介
自然な身体から加工対象としての身体へ。変容する身体観から浮かび上がる、感覚や行為に宿る現代のアイデンティティ
内容(「BOOK」データベースより)
自然な身体から加工対象としての身体へ――変容する身体観から浮かび上がる感覚や行為に宿る現代のアイデンティティ。
■目次
はじめに 1
1 身体加工と社会 1
2 アイデンティティと身体――ボディプロジェクト 3
3 本書の構成 5
I部
1章 美容整形はいかに論じられてきたのか 10
1 導入として 10
2 歴史 12
3 「よからぬもの」としての美容整形――あるタイプの先行研究 18
4 美容整形の可能性――違うタイプの先行研究 27
5 本書の立場 30
2章 美容整形の現在――アンケートから 34
1 一般的な身体加工に関する意識 34
2 美容整形に関する意識 44
3 「女性」と「外見のいい人」 58
3章 美容整形の現在――インタビューから 60
1 自己満足――ビフォー/アフターなき整形 62
2 想像上の他者・想像上の自己 73
3 モノに支えられる想像力 80
4 技術が侵入する身体 90
5 自分らしさ 99
6 小括――心の中にいる他者と自己 105
II部
4章 化粧品広告における身体表象の要素 110
1 化粧品広告について 112
2 化粧品広告が表すもの――身体と美 114
3 身体美の要素を抽出する 120
4 身体美の四要素 126
5 四つの要素によるせめぎあい 149
5章 身体表象の要素の変化 152
1 各々の要素をめぐる議論 153
2 要素の増減 175
3 身体像の変化――化粧品広告と美容整形記事 192
おわりに 199
1 美容整形とアイデンティティ 199
2 アイデンティティのあり方――彼女たちの跳躍力 203
3 アイデンティティを支えるメカニズム 209
4 スパイスとしての美容整形――越境の楽しさ・ズレていく快楽 218
〈付論〉国際比較――韓国・台湾・ドイツの整形調査と比較して 223
1 韓国 224
2 台湾 236
3 ドイツ 243
4 海外と比較して 257
注 259
あとがき 287
参考文献一覧 291
人名索引 306 (i)
事項索引 304 (iii)
■著者紹介(「奥付」より)
- 谷本 奈穂(たにもと・なほ)
- 大阪大学大学院人間科学研究科修了,博士(人間科学)。現在,関西大学総合情報学部准教授。専門は現代文化論。
単著:『恋愛の社会学』(2008,青弓社)
共著:『「はだしのゲン」がいた風景』(2006, 梓出版社)『メディア文化を読み解く技法』(2004, 世界思想社)『大学生論』(2002, ナカニシヤ出版)
論文:「〈イメージ〉の生成という視覚経験――読む・ふれる・見る」(2005, 『社会学評論』日本社会学会)、「現代的恋愛の諸相――雑誌の言説における社会的物語」(1998, 『社会学評論』日本社会学会)、「人気マンガの魅力の構造」(1997, 『マス・コミュニケーション研究』日本マス・コミュニケーション学会)
*作成:植村 要