『歩きながら問う――研究空間「スユ+ノモ」の実践』

■内容

知識と日常がひとつに折り重ないあい、日常が再び祝祭になるという奇妙な実験がなされる場。幸せに暮らす方法を模索できる場。革命と求める道が一致するようなヴィジョンを探索する場。研究空間「スユ+ノモ」を日本初紹介。

■目次

序文　金友子　

第一部　はじまり──運動へ

はじめに　高美淑

「友情の教育」と「遊牧的知識」のためのエッセイ　高美淑

鍾路時代の提案──組織から運動へ　高秉權

われわれの言葉はわれわれの武器か？　高酋長

第二部　ようこそマシーンへ

ノマディスムと知識人共同体のヴィジョン――研究空間〈スユ＋ノモ〉についての人類学的報告書　高美淑

高酋長のお金なしに生きる工夫　高秉權

コミューンと「お金の倫理」　高美淑

第三部　歩きながら問う

帝国の時代か、帝国の黄昏か？――韓米FTAをめぐる状勢について　李珍景＋高秉權
危機に陥った生命、その権利を問う──研究空間〈スユ＋ノモ〉大長征にあたって　高秉權

歩きながら問う--研究空間〈スユ＋ノモ〉とサルム（生活・生命）　今政肇

周辺化対マイナー化：国家の追放と大衆の逃走──二〇〇六年、研究空間〈スユ＋ノモ〉の行進を通して出会った大衆　高秉權

第四部　前衛組織ではなく

マルクス主義とコミューン主義--コミューン主義者はいかに思考するのか？　李珍景　
前衛組織ではなく--80年代の運動経験　李珍景（インタビュー・冨山一郎・崎山政毅）　
研究アクティヴィズムのために　冨山一郎

立ち止まって考えることと歩きながら問うこと　おわりにかえて　

日本語初出一覧　翻訳分担

■著者略歴

金 友子

2004年春ごろから“スユ+ノモ”で「近代日本とジェンダー」の研究会に参加、2006年3月から会員。会員になるや否や日本に戻ることになり、大学非常勤講師（朝鮮語、韓国現代文化論など）として働き現在にいたる

■言及