『肖像のエニグマ――新たなイメージ論に向けて』
岡田 温司 20080627 岩波書店,310p.
last update:20110506
■岡田 温司 20080627 『肖像のエニグマ――新たなイメージ論に向けて』,岩波書店,310p. ISBN-10:4000234498 ISBN-13: 978-4000234498 \3885 [amazon]/[kinokuniya] ※ nj02
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
美しい肖像画が私たちを惹きつけてやまないのはなぜか。レオナルドが描く聖母や貴婦人の「漂うような眼差し」と「慎みのある微笑み」、モランディによる「演技する壜たち」の肖像、ヴァザーリのヴェッキオ宮神話画装飾をめぐるメディチ家賛歌の「意味作用」のドラマ、ルネサンスにおける「奇矯で異常なるもの」の系譜学など、肖像という“イメージの根源”の謎と魅惑を探る。美術史と哲学、精神分析を往還しながら姿を現す、イメージの生成と受容をめぐる新しい思考の地平。
内容(「MARC」データベースより)
美しい肖像画が見る者を惹きつけてやまないのはなぜか。レオナルドが描く女性の眼差しと微笑み、ルネサンスにおける「奇矯で異常なるもの」の系譜学など、肖像という「イメージの根源」の謎と魅惑を探る。
■目次
プロローグ イメージの中へ――宮川淳再訪
第1部 肖像という魔術
眼差しと微笑み――レオナルドの肖像画の秘密
静物の肖像――モランディの壜たち
第2部 イメージは誰のものか
「だが君、それをどう我々の意味にあてはめるつもりかね」――ヴァザーリのヴェッキオ宮神話画装飾と『議論集』
ジョルジョ・ヴァザーリと表象の「病」――「奇矯」なるものの系譜学のために
マニエリスム論再考――解釈された「マニエラ」
芸術の自己免疫化を越えて
第3部 肖像のエニグマ
肖像の脱構築――ジャン=リュック・ナンシー『肖像の眼差し』の余白に
肖像のパラドクス
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:大谷 通高