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『入門 長寿(後期高齢者)医療制度』

結城 康博 20080530 ぎょうせい,148p.

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last update:20151116

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■結城 康博 20080530 『入門 長寿(後期高齢者)医療制度』,ぎょうせい,148p. ISBN-10:432408520X ISBN-13: 978-4324085202 \1500 [amazon][kinokuniya] ※ a06 a062008 a06h

■内容

・2006(平成18)年6月の医療制度改革に伴い、2008(平成20)年4月から「老人保健法」が廃止され、新たに「高齢者の医療の確保に関する法律」が施行されている。
・同法の施行に伴い、2008年4月から、75歳以上の高齢者を対象にした「長寿[後期高齢者]医療制度」が始まった。原則として、75歳以上の高齢者の方々は全て、この新制度の下で医療を受けることになる。
・本書は、各自治体担当者並びに各医療保険者、医療機関などを対象に、「長寿[後期高齢者]医療制度」の概要とその仕組みについて、わかりやすく解説。
 旧「老人保健制度から「長寿[後期高齢者]医療制度」に移行することによって、「何が変わったのか」を一般読者の方にもわかるような解説も加えている。

■目次

はじめに

序章 創設の背景
 1 後期高齢者医療制度 創設・施行までの経緯
  (1)高齢者医療確保法の誕生
  (2)高齢者医療制度の議論は10年前に遡る
  (3)高齢者医療制度の4つの素案
  (4)後期高齢者医療制度の施行まで
 2 75歳以上人口と老人医療費
  (1)75歳以上人口の増大
  (2)国民医療費と75歳以上の医療費
  (3)医療制度改革と医療費
 3 老人保健制度の限界
  (1)老人保健制度の誕生
  (2)老人保健制度の問題点
 4 国民健康保険制度(市区町村国保)の危機的状況
  (1)高齢者が集中する国保(市区町村)
  (2)国保(市区町村)と一般会計からの繰入(法定外)
 5 後期高齢者医療制度創設のねらい
  (1)財政的視点から
  (2)保険者の再編・一元化を睨む

第1章 被保険者と保険者
 1 被保険者について
  (1)被保険者となる人
  (2)被保険者の適用除外者
 2 被扶養者について
  (1)被扶養者であっても個人単位で保険料を支払う
  (2)被用者保険加入の夫が75歳以上になった妻は?
 3 保険者は都道府県単位の広域連合
  (1)広域連合とは
  (2)後期高齢者医療広域連合の事務
  (3)制度施工時に被保険者証が届かない
  (4)後期高齢者医療審査会

第2章 窓口患者自己負担額と保険料
 1 窓口患者の自己負担額
  (1)従来どおり1割もしくは3割負担
  (2)現役並みの所得者の一部変更
  (3)重度障害者の問題
 2 高額療養制度について
  (1)自己負担限度額は従来どおり
  (2)保険者支援であるリスク軽減措置
 3 高額医療・高額介護合算制度
  (1)合算制度による「自己負担限度額」
  (2)具体的な手続きの流れ
 4 保険料の算定
  (1)2年サイクルで保険料を算定
  (2)国保保険料との違い
  (3)住所地特例とは
 5 実際の保険料はいくらになるのか?
  (1)保険料の算定プロセス
  (2)実際の保険料額
 6 保険料の軽減措置と負担凍結措置
  (1)軽減措置(減額賦課)
  (2)福田内閣による負担凍結措置
 7 特別徴収(年金天引き)
  (1)特別徴収とは
  (2)国保保険料も年金天引きに
  (3)普通徴収とは
  (4)保険料滞納者は窓口自己負担10割

第3章 後期高齢者医療の診療報酬
 1 後期高齢者医療の診療報酬(医療の値段)
  (1)75歳以上に限った診療報酬
  (2)どうして75歳以上なのか?
  (3)新たな医療報酬体系
 2 外来医療
  (1)後期高齢者医療の外来
  (2)投薬と終末期医療
 3 医療入院
  (1)退院を重視した診察報酬
  (2)具体的な診察報酬算定項目
 4 フリーアクセス権は従来どおり
  (1)75歳以上でも医療の内容は同じ
  (2)診療報酬改訂は2年おき
 5 2008年診療報酬改定
  (1)混乱した診察報酬改定
  (2)財政的側面が影響

第4章 広域連合と市区町村
 1 広域連合の仕事
  (1)広域連合の事務
  (2)主な事務内容
  (3)広域計画の策定
 2 市区町村の仕事
  (1)被保険者と市区町村
  (2)保険料の徴収

第5章 財政運営の仕組み
 1 医療費適正化計画
  (1)医療費適正化と医療費
  (2)都道府県の診察報酬
  (3)広域連合における医療費適正化
 2 前期高齢者医療制度
  (1)財政調整が柱
  (2)退職者医療制度の廃止
 3 後期高齢者医療制度の会計
  (1)特別会計が基本
  (2)財政安定化基金
  (3)調整交付金
 4 後期高齢者医療制度の負担
  (1)増える75歳以上人口とその負担率
  (2)医療病床における病床転換支援金
 5 国保における後期高齢者支援金
  (1)新たな国保保険料の算定
  (2)国保保険料による特別軽減措置
  (3)サラリーマンの保険料は?

第6章 「特定健診・保健指導」と支援金
 1 特定健診・保健指導の概要
  (1)特定健診とは
  (2)特定保健指導とは
  (3)後期高齢者の保健事業
 2 介護予防と特定健診
  (1)特定高齢者と生活機能評価
  (2)介護保険者の責務
 3 支援金加算・減算の評価
  (1)支援金と競争原理
  (2)支援金の加算は2013年度から

終章 後期高齢者医療制度における問題と課題
 1 後期高齢者医療制度の問題点
  (1)後期高齢者医療制度は保険制度か?
  (2)「家族」と「扶養」の考え方
  (3)国民皆保険の意義
 2 社会保障制度から見た後期高齢者医療制度
  (1)医療保険の一元化について
  (2)保健システムと競争原理
  (3)社会保険制度と福祉制度の意義
 3 増え続ける負担
  (1)75歳以上高齢者と現役世代の負担
  (2)将来の一人当たりの平均的保険料(粗い計算)
 4 継続させるためには福祉制度に
  (1)増えない公的年金給付
  (2)除々に公費負担を増やす?
  (3)制度見直しは一回で

巻末資料 厚生労働省資料抜粋
 第1回 「長寿医療制度」実施本部配布資料から
 高齢者医療の円滑な運営のための負担の軽減等について
 長寿医療制度における保険料の軽減について

参考資料一覧
あとがき

■引用


■書評・紹介


■言及



*作成:鈴木 耕太郎
UP:20080530 REV: 20151116
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