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『分別される生命――二〇世紀社会の医療戦略』 川越 修・鈴木 晃仁 編 20080523 法政大学出版局,332p. ■川越 修・友部 謙一 編 20080523 『生命というリスク――20世紀社会の再生産戦略』,法政大学出版局,318p. ISBN-10: 4588672088 ISBN-13: 978-4588672088 3570 [amazon]/[kinokuniya] ※ h01. ■ 19世紀末以降から今日にいたる日欧の〈生命リスク〉を巡る諸問題を、生命の再生産とそこに派生する政策に的を絞り比較史的に検証。 本書でいう“生命リスク”とは、新生児・乳幼児期、妊娠・出産、病気、加齢などを契機に顕在化する、生活・生存を不安定化させる身体をめぐる問題群とそれに対する社会の対応策を捉えるための仮説的な概念である。 現代日本における少子化・高齢化問題は、この生命リスクを回避するための20世紀社会の戦略の行き詰まりを示す問題として捉えなおすことができる。 本書は、19世紀末以降、今日にいたるまでの生命リスクをめぐる諸問題を、ドイツを参照軸にとりながら、妊娠・出産、乳幼児死亡といった生命の最生産とそこに派生する衛生政策、人口政策、家族政策などのさまざまなポリティクスに的を絞って比較史的に考察する。 ■目次 序章 生命リスクと二〇世紀社会 第1章 人口からみた生命リスク―近世・近代日本における花柳病罹患とその帰結 第2章 乳児死亡というリスク―第一次世界大戦前ドイツの乳児保護事業 第3章 農村における産育の「問題化」―一九三〇年代の愛育事業と習俗の攻防 第4章 戦時「人口政策」の再検討―「人口政策確立要綱」の歴史的位相 第5章 「生命のはじまり」をめぐるポリティクス―妊娠中絶と「胎児」 第6章 出産のリスク回避をめぐるポリティクス―「施設化」・「医療化」がもたらしたもの 第7章 生命リスクと近代家族―一九六〇・一九七〇年代の西ドイツ社会 生命リスクと二〇世紀社会 川越 修 1?19 人口からみた生命リスク 友部謙一 著 21?59 乳児死亡というリスク 中野智世 著 61?99 農村における産育の「問題化」 吉長真子 著 101?139 戦時「人口政策」の再検討 高岡裕之 著 141?176 「生命のはじまり」をめぐるポリティクス 荻野美穂 著 177?217 出産のリスク回避をめぐるポリティクス 中山まき子 著 219?257 生命リスクと近代家族 川越修 著 259?295 ■引用等 ◆謝辞 iii-iv 「本書に収められた論文は、二〇〇三年から二〇〇五年にかけ同志社大学を会場に七回、さらに二〇〇五年四月から二〇〇六年九月にかけ同志社大学と慶應義塾大学において七回、計一四回開かれた〈生命の比較社会史〉研究会における報告および討議にもとづいてまとめられたものである。」([iii]) ◆川越 修 20080523 「生命リスクと二〇世紀社会」,川越・鈴木編[2008:1-19] 1現代社会と生命リスク 「生命リスクとは、新生児・乳幼児期、妊娠・出産、病気、加齢などを契機に顕在化する、生活・生存を不安定化させる身体をめぐる問題群とそれに対する社会の対応策を捉えるための仮説的な概念である。」(川越[2008:1]) 「新しい少子化対策について」 2二〇世紀をどう捉えるか ベック『危険社会』* *Beck, Ulrich 1986 Risikogesellscahft : Auf dem Weg in eine andere Moderne, Suhrkamp Verlag=19981020 東 廉・伊藤美登里訳,『危険社会――新しい近代への道』,法政大学出版局 492p. ISBN-10: 4588006096 ISBN-13: 978-4588006098 5250 [amazon] 3「リスク社会」の生命 4本書の構成 ◆荻野 美穂 20080523 「「生命のはじまり」をめぐるポリティクス」,川越・鈴木編[2008:177-217] 1避妊vs.中絶という構図 2中絶が公認されるとき 3優生保護法改定運動と「胎児」の焦点化 4女たちの中絶観と「胎児」観 ◆中山 まき子 20080523 「出産のリスク回避をめぐるポリティクス」,川越・鈴木編[2008:219-257] ◆川越 修 20080523 「生命リスクと近代家族」,川越修・鈴木編[2008:259-295] ■誤字 007 職業的キャリアの追及 → 職業的キャリアの追求 ■書評・紹介 ◆立岩 真也 2008/08/** 「書評:『分別される生命』『生命というリスク』」,『週刊読書人』 UP:20080330 REV:20080031 ◇医学史・医療史 ◇川越 修 ◇身体×世界:関連書籍 ◇BOOK |