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『イラン・パペ、パレスチナを語る――「民族浄化」から「橋渡しのナラティヴ」へ』

パペ,イラン(Pappé, Ilan) 語り,ミーダーン「パレスチナ対話のための広場」 編訳 20080420 柘植書房新社,290p.

last update:20111118

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■パペ,イラン(Pappé, Ilan) 語り,ミーダーン「パレスチナ対話のための広場」 編訳 20080420 『イラン・パペ、パレスチナを語る――「民族浄化」から「橋渡しのナラティヴ」へ』,柘植書房新社,290p. ISBN-10:4806805831 ISBN-13:978-4806805830 \2940 [amazon][kinokuniya] ※ 1p s03 shs mc

■内容

内容(「BOOK」データベースより)
ニュー・ヒストリアン(新しい歴史家)として、イスラエルの「建国神話」の中核に根ざしたパレスチナに対する「民族浄化」を剔抉しつづけてきた歴史家、イラン・パペ初の日本語テクスト。パレスチナ/イスラエル双方からナショナリズムを乗り越える、「橋渡しのナラテイヴ」へむけた対話の模索。一九四八年の大災厄から60年。刮目の講演集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
パペ,イラン
1954年、イスラエル生まれ。エクセター大学(=イギリス)歴史学部教授。第一次中東戦争(1948年)に関する論文で、1984年オックスフォード大学博士号を取得。帰国後、ハイファ大学政治学科講師に就任し、シオニズムを批判する立場からの研究を積み重ねる。その研究に対するイスラエルの学界からの反発と、パレスチナ人学生の論文評価をめぐる学内での対立により、ハイファ大学を追放されかかるが、国際的な非難の声を受けて処分を覆す。反シオニスト左派のオルタナティブ・インフォメーション・センターが発行する英字雑誌News from Withinにも頻繁に寄稿・発言するなどの活動も精力的に行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

日本の読者へ
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第1章 パレスチナの「民族浄化」――何が起こったのか
 解題 シオニズムを、イスラエルを、イスラエル人として問い直す営為
  パレスチナ人のナラティヴに近づくような言説
  イスラエルにおけるパぺの「孤立」
  シオニズムをイスラエル人として問い直す
  下からの歴史、周辺からの視点
 講演 民衆の共存に向けた歴史の見直しを
  レッド・ハウス――シオニスト指導部の決断
  「彼らは去らねばならないだろう」
  パレスチナ人の追放の開始
  民族浄化の黙認が与えたメッセージ
  現在も続く民族浄化――「和平プロセス」の庇護の下
  グリーン・ハウス――否認と免責
 会場討論 下からの歴史をつくっていくために、個々人が果たしうることは
  「パレスチナ人の追放は一貫した思想」という論点
  イスラエルの中から闘っているがゆえの発言
  イギリスの後押しの下、イスラエル国家は建設された
  世界はなぜ沈黙したのか?
  アメリカ――民主党も共和党も親イスラエル的
  パレスチナ人の果たしうる役割
  イスラエルに住むパレスチナ人の果たしうる役割
  不正義を看過しない能力に影響を及ぼす

第2章 イスラエルの歴史認識――建国神話とニュー・ヒストリアン
 講演 パレスチナの「民族浄化」は、なぜ現在も続くのか
  一九四八年に関する新たな歴史描写
  一九四八年をめぐる古い歴史像と新しい歴史像
  植民地主義的パースペクティブ
  ホロコーストとイスラエル国家
  橋渡しのナラティヴ
  その名前をはっきりと出そう
  イスラエル人は歴史の目測を誤っている
 会場討論 共に生きることを望むなら、二つの国に分けることはできない
  私のような者は、まったく問題にされないだけ
  一国家解決をめぐって
  学生に最も人気のある講師
  ニュー・ヒストリアンの新しい動きはなぜ消え去ったのか
  イスラエル人の別の思考のための基盤づくり
  イスラエルにおけるパレスチナ人の困難な状況
  「橋渡しのナラティヴ」の必要性
  ニュー・ヒストリアンはグループではなかった
  イスラエルにおけるイスラーム運動をどう見るか
  イスラエルをユダヤ国家とは考えていない
  宗教の一部としての倫理性を備える勇気
  一国家解決が唯一無比のモデル
  何が「新しいイラン・パぺ」をつくったのか
  ヨーロッパの態度とアメリカの影響

第3章 「橋渡しのナラティヴ」――他者の歴史にどう向き合うか
 講演 歴史のナラティヴに挑戦すること
  私は「テクストの人間化」をめざす
  西欧社会によるすべての表象と国家的ナラティヴへの異論
  歴史のナラティヴに挑戦することの本質について
  三つの建国神話
  どうして彼らは私と同じ結論に至らなかったのか
  「二つのナラティヴ」でよいのか
  二つの国民を超えていく可能性
  何が起きたのかについて、見解を一致させること
  より良き未来の生活に役立つ過去の理解
 会場討論 共生の領域を、あるいはそれを創り出す努力の領域を探る
  異なるナラティヴを結びつけるものとは
  パレスチナにおける共生の歴史の再構築
  ドイツ――ホスピタビリティの伝統に光を当てる
  架け橋不可能か?
  個人的な犠牲者の声やナラティヴから出発する
  対話をもつための哲学的基礎
  哲学的伝統の基礎を西欧・非西欧の合流点に探る
  何者をも排除しない寛容性の伝統
  「和解」の可能性――近道はどこにもない
  自分自身のナラティヴへの批判の必要性
  私たちの役割とは毎日問うこと
  最悪の時代は一九六七年に始まるのではない
  人口の多数派がユダヤ人である場合のみの民主主義?
  ユダヤ国家といったものは存在しない
  完璧な世界など存在しないが、より良き世界はある
  歴史のナラティヴは倫理的討議と哲学的論争によってつくられる
  宗教とナショナリズムの相互関係

【資料】年表
おわりに

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20111118 REV:
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