『不可能性の時代』
大澤 真幸 20080422 岩波書店,296p.
■大澤 真幸 20080422 『不可能性の時代』(岩波新書),岩波書店,296p. \819 ISBN-10: 4004311225 ISBN-13: 9784004311225 [amazon]/[kinokuniya]
内容(「BOOK」データベースより)
「現実から逃避」するのではなく、むしろ「現実へと逃避」する者たち? 彼らはいったい何を求めているのか。戦後の「理想の時代」から、70年代以降の「虚構の時代」を経て、95年を境に迎えた特異な時代を、戦後精神史の中に位置づけ、現代社会における普遍的な連帯の可能性を理論的に探る。大澤社会学・最新の地平。
内容(「MARC」データベースより)
「現実から逃避」するのではなく、「現実へと逃避」する者たち。彼らはいったい何を求めているのか。95年を境に迎えたこの特異な時代を、戦後精神史の中に位置づけ、現代社会における普遍的な連帯の可能性を理論的に探る。
■目次
序 「現実」への逃 1
I 理想の時代 9
1 敗戦という断絶=連続 10
2 理想の時代 28
3 死者の来訪 41
II 虚構の時代 49
1 二つの少年犯罪 50
2 虚構の時代 67
3 理想から虚構へ、そしてさらに 74
III オタクという謎 85
1 オタクという現象 86
2 アイロニカルな没入 94
3 社会性と非社会性 109
IV リスク社会再論 121
1 二つの「下流」 122
2 リスク社会とは何か 128
3 自由は萎える 140
V 不可能性の時代 155
1 不可能性の時代 156
2 家族の排除 168
3 反復というモチーフ 195
VI 政治的思想空間の現在 217
1 「物語る権利」と「真理への執着」 218
2 信仰の外部委託 229
3 〈破局〉の排除 238
4 差恥心をめぐって 244
5 無神論への突破 251
結 拡がり行く民主主義 267
あとがき 287
主要参考文献
■著者紹介(「奥付」より)
- 大澤真幸
- 1958年長野県に生まれる
東京大学大学院社会学研究科博士課程修了.千葉大学文学部助教授などを経て、現在――京都大学大学院人間・環境学研究科教授 社会学博士
専攻――比較社会学・社会システム論
著書――『行為の代数学』『性愛と資本主義』『帝国的ナショナリズム』(青土社)『身体の比較社会学 I・II』(勁草書房)『電子メディァ論』(新曜社)『虚構の時代の果て』『戦後の思想空間』(ちくま新書)『文明の内なる衝突』(NHKブックス)『思想のケミストリー』(紀伊國屋書店)『ナショナリズムの由来』(講談社, 毎日出版文化賞受賞)など多数
*作成:松田 有紀子