『タルドとデュルケム――社会学者へのパルクール』
夏刈 康男 20080401 学文社,216p.
■夏刈 康男 20080401 『タルドとデュルケム――社会学者へのパルクール』,学文社,216p. ISBN 978-4762017452 \2520 [amazon] ※
■内容(「紀伊国屋書店」HPより)
本書の目的は、タルドとデュルケムの2人がどのようにして社会学を構築して、社会学者となったのかを解明すること、そして、そのために特に彼らの生活史と研究史に着目して明らかにすることにある。
■目次
はじめに
第1章 社会学者タルドの後景――1843年から80年まで
第1節 タルドの出自,その卓越性と思想形成
第2節 挫折を乗り越えて,絶望と光明の時
第3節 研究者への道
第2章 犯罪社会学者,タルドの誕生
第1節 イタリア犯罪学派
第2節 タルドの比較犯罪学
第3節 フランス学派での犯罪学の研究
第3章 模倣の社会学者タルド
第1節 『模倣の法則』の中の主要観念
1 社会的事実の観念
2 模倣論
第2節 デュルケムによる模倣論批判
1 『自殺論』の目的
2 自殺の非社会的要因の否定
3 模倣論の批判
第3節 社会法則論
第4章 パリ時代のタルド
第1節 タルドとデュルケムの社会学論争
1 デュルケムによるタルド批判
2 タルドによるデュルケム批判
第2節 犯罪は正常現象
第3節 キャリアの勝利者タルド
第5章 デュルケムの社会観
第1節 社会的事実の概念
第2節 社会的結合の観念
1 結合の事実
2 結合の異常形態
3 集合意識論
第6章 ドレフュス事件及び第3の社会学者ル・プレー
第1節 ドレフュス事件の中のタルドとデュルケム
第2節 タルドとドレフュス事件
第3節 デュルケムとドレフュス事件
第4節 ル・プレー,19世紀後期におけるもう1つの社会学の潮流
1 ル・プレーの略歴
2 ル・プレーの社会学
3 護教論に基づく社会改良
4 デュルケムのル・プレー批判
資料
1 タルドの記念像
2 デュルケム通りの誕生
3 甦るコント協会と協会(チャペル)
4 Durkheimのカタカナ表記論争
5 その後のフランス社会学の展開
■引用
■著者紹介
夏刈 康男(なつかり やすお)
日本大学文理学部教授,博士(社会学)
主要著書
『社会学者の誕生』恒星社厚生閣 1996年(単著)
『人間生活の理論と構造』学文社 1999年(共著)
『家族からみる現代社会』八千代出版 2000年(編著)
『児童虐待・DV――その事例と対応』八千代出版 2003年(編著)
『デュルケーム社会学への挑戦』恒星社厚生閣 2005年(編著)
『日仏社会論への挑戦』恒星社厚生閣 2005年(編著)
『不確実な家族と現代』八千代出版 2006年(共著)
■言及
*作成:石田 智恵 追加者: