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『家族の経済学——お金と絆のせめぎあい』

橘木 俊詔・木村 匡子 20080326 NTT出版株式会社,300p.


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橘木 俊詔・木村 匡子 20080326 『家族の経済学——お金と絆のせめぎあい』,NTT出版株式会社,300p. ISBN-10:4757122144 ISBN-13:9784757122147 \3200 [amazon][kinokuniya] ※ e05

■内容
結婚、離婚、出産、子育て、教育、介護など、家族には人生の一大事が目白押しである。絆とせめぎ合うなかで、「お金」は家族の判断にどのような影響を及ぼすのか。皆が幸せになるために、どのような選択をしたらよいのだろうか。変容する日本の家族を経済学の見地から多角的に分析する

■目次
第1章 家族とは
     1.家族の定義と範囲
        1.1 家族とは何か
        1.2 家族の範囲
     2.家族の歴史
        2.1 欧米における歴史
        2.2 日本における歴史
        2.3 近代家族論争と家族の特色
     3.専業主婦をどうとらえるか
        3.1 社会学のアプローチ
        3.2 近代経済学のアプローチ
        3.3 マルクス主義フェミニズムのアプローチ
     4.家族の変容
     5.家族内の経済依存と経済独立
        5.1 親が子どもを育てる
        5.2 成人した子どもの老親支援
     6.家族とは

第2章 結婚という家族形成
     1.はじめに
     2.近年のわが国における結婚をめぐる状況
        2.1 晩婚化・未婚化の進行
        2.2 独身者の結婚に対する意識
        2.3 どのような人々が結婚しているのか
     3.結婚行動の経済理論
        3.1 結婚の経済学的な機能
        3.2 結婚するメリットの変化
        3.3 結婚市場のサーチ理論―メイト・サーチ・モデル
     4.晩婚化・未婚化のメカニズム
        4.1 人はいつ結婚するのか?
        4.2 格差と結婚活動

第3章 離婚という家族の崩壊
     1.はじめに
     2.離婚にいたるメカニズムとその原因
        2.1 離婚の経済理論
        2.2 離婚のショックとしての失業
        2.3 夫婦関係の不安定化
     3.離婚が家族に与える影響
     4.おわりに

第4章 新しい家族、子どもの誕生と少子化モデル
     1.はじめに
     2.子どもの質・量モデル
     3.質と量のトレードオフに基づいた人的資本投資モデル
     4.職業選択モデル
     5.性差モデル
     6.おわりに

第5章 子どもをもつ費用と便益
     1.はじめに
     2.子どもにかかる費用
        2.1 経済学的な定義とその推定の難しさ
        2.2 子どもをもつことの負担感
        2.3 選択的な費用
        2.4 子どもから得られるもの
     3.人々は子どもをどう見ているのか
        3.1 人々は子どもを欲しがらなくなっているのか
        3.2 家族観・子ども観が出生行動に与える影響
     4.おわりに

第6章 女性の就業が子育てに与える効果
     1.はじめに
     2.乳児期における母親の就業の影響
     3.小中学校在学時における母親の就業の影響
     4.おわりに

第7章 教育における母親の役割
     1.はじめに
     2.良妻賢母の思想
     3.教育における母親の役割
     4.格差社会における女性の人生
     5.まとめ

第8章 老後の経済生活と所得保障
     1.はじめに
     2.高齢者の生活実態
        2.1 高齢者を支援するのは誰であったか
        2.2 高齢者の生活実態
     3.高齢者の所得保障を確保するための考え方
     4.まとめ

第9章 高齢者を誰がどのようにケアするのか
     1.はじめに
     2.経済支援を誰が行っているか
        2.1 老親への支援の姿
        2.2 生活保護制度の役割
     3.基礎年金全額を消費税で賄う政策
     4.非経済的(世話的)支援策について
        4.1 誰が誰を介護しているか
        4.2 日本の介護の特色と望ましい政策
     5.まとめ

第10章 経済学による家族の分析と、家族の変容への対応
     1.はじめに
     2.結婚をはじめとした意思決定
     3.所得をはじめとした経済条件の重要性
     4.出生、子育て、教育
     5.離婚をめぐる経済的要因
     6.家族メンバー間の所得保障
     7.少子化対策の基本

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:本岡 大和 
UP:20090225 REV:20100522
橘木 俊詔経済(学)  ◇身体×世界:関連書籍2005  ◇BOOK
 
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