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『足文字は叫ぶ!』

新田 勲 20080315 全国公的介護保障要求者組合,434p


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新田 勲 20080315 『足文字は叫ぶ!』,全国公的介護保障要求者組合,434p.

 *この本は、構成・内容を変え、以下の本になりました。

◆新田 勲 編 20091110  『足文字は叫ぶ!――全身性障害のいのちの保障を』 ,現代書館,270p. ISBN-10: 476843486X ISBN-13: 978-4768434864 2200+ [amazon][kinokuniya] ※

■目次

はじめに――この『足文字は叫ぶ!』をつくるにあたって
目指せ!プロ障害者 橋本操(日本ALS協会会長)

第一部 障害者運動と介護保障

第一章 全身性重度障害者として生きる――パーソナル・アシスタンス/ダイレクト・ペイメントの原点
 一 人間のいのちを最優先にした福祉を――真の自立生活とは
 二 障害者運動と介護保障の歴史
  @戦後すぐの状況
  A介護保障が存在しない時代――国家による介護保障は無理という青い芝の意識
  B府中療育センター闘争
  C福祉を発展させた公的介護保障要求運動――パーソナル・アシスタンス/ダイレクト・ペイメントの原点
  D東京都全身性障害者介護人派遣事業の創設
  E自立生活の進展――東京都の福祉の発展
第二章 日本の福祉の危機――福祉基礎構造改革に抗う
 一 介護保険の問題点
  @介護保険の発足とヘルパーの民間委託化
  A介護保険は介護保障ではない
  B介護の再‐女性化
 二 社会福祉基礎構造改革という締めつけ
  @支援費制度の発足と上限問題
  A事業所方式の弊害
  B支援費制度の破綻とグランドデザイン
 三 障害者自立支援法という抑圧
  @全身性重度障害者の自立生活は「見守り」によって保障される
  A許しがたい介護報酬の引き下げ
 四 「自立」と「統合」の強制は国家責任の放棄
  @行政が押し付ける「自立」
  A安易な自立はすすめるな
  B問題だらけのグループホーム
  C三障害統合の問題
 五 障害者の介護保障制度と介護保険の統合は絶対反対
  @統合は自立生活を壊滅させる
  A介護保険では全身性重度障害者の生活は保障されない
  B改善すべきは介護保険
  C障害者の介護保障は税負担による国家責任で
 六 国は責任をあいまいにするな!――コムスン問題が投げかけるもの
  @問題のありか――国家責任の民間への放り投げ
  A介護報酬の切り下げによる人材不足
  B予算縮小という厚労省の意図――民間活力導入の矛盾
 ★資料 NHKスペシャル『コムスンショック――揺れる介護現場』
 ★資料 ふたつの調査結果から――「障害ホームヘルプ事業の人材確保に関するア ンケート」と「訪問介護労働者アンケート、障害ホームヘルプ事業の人材確保に関するアンケート集計結果
 七 弱者のいのちの保障を
第三章 福祉学者批判――介護保険と障害者福祉制度の問題点
 一 うぬぼれるのもいい加減にしろ!
 二 学者のバカヤロー論理による福祉の後退
 三 介護保障は障害当事者がつくってきた――社会福祉基礎構造改革批判
 四 福祉学者は殺人者であることを自覚せよ――資格制度という縛り
 五 ムダをなくせ――介護専門職批判
 六 介護保険、資格制度、障害者自立支援法の白紙撤回を
 七 有識者会議批判 【一】 ――介護保険制度の被保険者・受給者範囲に関する有識者会議
 八 有識者会議批判 【二】 ――社会保障審議会福祉部会
第四章 「怨み(うら)」と「憾み(うら)」、そして「恨み(うら)」益留俊樹
第五章 横山晃久との対話
第六章 立岩真也との対話 305-326
第七章 新しい介護保障のビジョン
 一 全身性重度障害者の自立生活にかかる費用について
 二 全身性重度障害者の新しい介護保障のビジョン
 三 全身性重度障害者の新しい介護保障モデル

第二部 ともに生きる関係

第八章 パーソナル・アシスタンス/ダイレクト・ペイメントを求めて
 一 全身性重度障害者が地域で自立して生きるとは
 二 ヘルパー派遣事業所の是非を問う
 三 パーソナル・アシトタンス/ダイレクト・ペイメントとは双方が命を看あっていく関係
 四 「契約」制度は自立を阻害している
 五 私の生き方
第九章 介護について
 一 介護という仕事
 二 介護の倫理
 三 介護する/される関係
 四 介護に資格は不要
 五 障害者の生と介護
第十章 ともに生きる時間をこころざして
 一 新田さんの専従介護者として過ごしたこの10年 大坪寧樹
 二 見守りという希望 深田耕一郎
 三 新自由主義並びに新国家主義に抵抗する 障害者と健常者の新たなる協働運動 の構築に向けて 高浜敏之

第三部 いのちの保障

第十一章 国家の福祉政策と人間そのもののいのち
 一 死の平等、生の不平等
 二 弱者は死ねばよいのか
 三 国民の命を守ることが国家の義務
第十二章 最も弱い者のいのちの保障を――赤ちゃんポスト擁護論
 一 弱い者のいのち
 二 赤ちゃんポストを擁護する
 三 セックスについて
 四 母子の自立を保障する制度
 五 産むことのできる福祉国家を
第十三章 いのちを最優先にした政治――岩手県沢内村いのち尊重行政の軌跡から
 一 住民ニーズを具体化
 二 医療費無料化の経過と効果
 三 全国からの励まし
 四 保健・医療と福祉の連携は希弱
 五 理念薄い町村合併
 六 沢内映画づくり始まる 360
第十四章 いのちは生きるためにあるー―「尊厳死」など存在しない 安楽・尊厳死
 一 生きていくことを選ぶことがいのちの重さ
 二 尊厳死とは周囲の者による殺人
 三 生きる権利、生かされる権利を
第十五章 最後に――いまこそ、真の公的介護保障を要求する
 一 福祉予算は逼迫などしていない
 二 いのちは何ものにも優先する
 三 障害者自立支援法は即、廃止すべき
 四 いまこそ、真の公的介護保障を要求する

あとがき
資料出典一覧
社会福祉と公的介護保障要求運動の年表

■紹介・言及

http://blog.livedoor.jp/ashimojihasakebu/index.rdf

◆立岩 真也 2009 『…』,筑摩書房 文献表


UP:20080618 REV:20081204,20090811, 1107
新田 勲  ◇障害学(Disability Studies)  ◇障害(者)・障害学・関連書籍  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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