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『臨床で書く――精神科看護のエスノグラフィー』

松澤 和正 20080301 医学書院,360p.


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松澤 和正 20080301 『臨床で書く――精神科看護のエスノグラフィー』,医学書院,360p. ISBN-10: 4260005693 ISBN-13: 978-4260005692,360p. 2730 [amazon][kinokuniya] ※

■途方に暮れながら引き受ける人びとの記録 白石正明さんより

  精神病院の中ではいったい何が行われているのか――告発するにせよ擁護するにせよ、それについて書かれたものは少なくありませんが、多くは外部のルポライターなどの手によるものでした。あるいは、医師が“治療”の立場から記したものでした。
そのとき看護師たちは、奇妙な言動を繰り返す患者や、困難な治療を試みる医師の背景に沈みこんで、精神病院の灰色の壁のように無言です。かれらは確かにそこにいたはずなのに……。
  精神を病んだ患者たちの傍らで、看護師たちは何を考えながら身の回りの世話をしているのか。どのような成り行きで患者を拘束したりしなかったりするのか。会話の成立しない患者とのあいだに通路が生じるきっかけは何だったのか。
  臨床で働く看護師なら誰もが知っている「そのこと」を、看護師自身のフィールドワークによって炙り出したのが本書です。看護記録を一次資料に「途方に暮れながら引き受ける人びと=看護師」の姿を描き切った、質的研究の画期的成果ともいえるでしょう。


UP:20080315
精神障害  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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