『獄窓記 (新潮文庫)』
山本 譲司 20080201 新潮社,533p.
last update:20110221
■山本 譲司 20080201 『獄窓記 (新潮文庫)』,新潮社,533p. ISBN-10:410133871X ISBN-13:978-4101338712 \780 [amazon]/[kinokuniya] ※ d/m01b
■内容
政治家の犯罪。
それは私が最も嫌悪するものだった―。
三十代の若さで衆議院議員に当選した私は、秘書給与詐取事件で突然足元を掬われる。
逮捕、そしてまさかの実刑判決。
服役した私の仕事は、障害を持った同囚たちの介助役だった。
汚物まみれの凄惨な現場でひたすら働く獄中の日々の中、見えてきた刑務所の実情、福祉行政への課題とは。
壮絶なる真実の手記。
新潮ドキュメント賞受賞。
■目次
第1章 秘書給与詐取事件
政治を志した生い立ち
菅直人代議士の秘書、そして国政の場へ
事件の発端
東京地検特捜部からの呼び出し
政策秘書の名義借り事件
逮捕
規素
裁判
弁護士との打ち合わせ
妻への告白
第2章 新米受刑者として
分類面接
手紙
妻の面会
移送日決定
黒羽刑務所へ
初出役の日
短気は損気
受刑生活における目標
欺くして配役工場へ
第3章 塀の中の掃き溜め
寮内工場の仕事
障害を抱えた同囚たち
出所への第一歩
堀の中の日常風景
看守たちの生態
形影相都弔う年越し
恩人の死
第4章 出所までの日々
烏兎匆々
ふたたびクローズアップされた秘書給与問題
明治時代からの変らぬ監獄法
本面接
恨事
出所へのカウントダウウン
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治