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『犯罪と司法精神医学』

中島 直 20080210 批評社,メンタルヘルス・ライブラリー19,191p.

last update:20111024

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■中島 直 20080210 『犯罪と司法精神医学』(メンタルヘルス・ライブラリー 19),批評社,191p. ISBN-10:4826504772 ISBN-13:978-4826504775 \2100 [amazon][kinokuniya] ※ c01 c0132 m m01b2000 c04 tu1968

■内容

内容(「BOOK」データベースより)
精神鑑定とは何か。医療現場を担う精神科医の立場から、触法精神障害者の医療と司法のあり方を精神鑑定事例の実際をとおして明らかにしつつ、司法精神医学の課題を根源的に検証する。

■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

中島 直
1990年東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、茨城県立友部病院医師、横浜刑務所医務部法務技官を経て、2001年から多摩あおば病院勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

はじめに

第T部 司法精神医学と精神鑑定
 第1章 司法精神医学の課題
  1 刑事司法における精神障害者処遇
  2 医療観察法をめぐる議論
  3 医療観察法鑑定で感じた問題点
  4 精神鑑定
 第2章 精神鑑定例より
  事例1 一般医療での診断の問題と生活支援の視点の重要性が感じられた例
  事例2 病歴に基づいて病状悪化の評価をすることの重要性と、供述調書の評価の問題を感じさせられた例
  事例3 命令幻聴の主張と責任能力評価との関係について考察する過程で、統合失調症の陰性症状と責任能力の問題にも検討が波及した例
  事例4 神経症性障害、病的窃盗の責任能力について考えさせられた例
  事例5 覚せい剤精神寮の臨床と責任能力について考えさせられた例
  事例6 広汎性発達障害の責任能力を人格障害と同様に考えるとの鑑定に反対する意見書を作成した例

第U部 刑事司法と精神障害者
 第3章 精神障害者をめぐる刑事司法手続きとその問題点
  1 はじめに
  2 手続きの各段階での検討
  3 おわりに
 第4章 刑事施設における精神障害者の処遇
  1 はじめに
  2 刑事施設に関する基礎的事項
  3 診察の実際
  4 問題点
  5 おわりに
 第5章 死刑執行への精神科医の関与についての文献的調査
  1 はじめに
  2 無能力者に死刑を執行しない理由
  3 精神科医の死刑執行への関与についての議論の背景
  4 死刑適応能力の鑑定をめぐる問題
  5 能力回復のための治療をめぐる問題
  6 治療後の鑑定をめぐる問題
  7 おわりに
 第6章 刑事裁判における訴訟能力についての裁判例の検討
  1 はじめに
  2 方法
  3 裁判例
  4 考察
  5 おわりに

第V部 医療観察法批判
 第7章 法案の問題点は予測問題だけではない
  1 はじめに
  2 迅速な医療開始が不能になる
  3 継続的な医療が不能になる
  4 展望なき拘禁
  5 指定入院医療機関の治療内容
  6 消極的賛成論に対して
  7 無関心な精神科医に対して
  8 法律家への問題提起
  9 結論
  10 提言
 第8章 精神医療関係者の反対意見
  1 「心神喪失等の状態で重大な互い行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(案)」の問題点
  2 精神医療関係団体等の反対声明等
  3 消極的賛成論批判
  4 法律家に求めること
  5 おわりに
 第9章 医療観察法の問題点
  1 はじめに
  2 特別な入院治療方法は示されていない
  3 退院後のケアが保障されない
  4 対象が不明確
  5 マンパワーが保障されない
  6 責任体制は不明確
  7 再犯予測問題の陥穽
  8 おわりに

第W部 精神病院と裁判
 第10章 精神病院入院中の精神病患者が他害事件を起こした際の民事裁判判決の検討
  1 はじめに
  2 方法
  3 裁判例の提示
  4 考察
  5 おわりに

参考文献一覧
あとがき
初出一覧

■引用

 「私が、大学生のときに、先輩であり、また現在精神病者でもある森泰一郎氏に騙され、私以外の参加者は全てサクラであった勉強会に誘われることがなければ、今ごろはどこかの大病院で内科医でもやっていたかもしれない。
 […]<0190<[…]
 これまでいくつかの職場をわたっきた。そこでの同僚の諸氏にはいつも知的関心を広げてもらった。得に今の職場の共に働く仲間には感謝している。同僚の医師、看護職員、コメディカルスタッフ、薬剤師、事務員等は、面倒なことが好きな私に対して思っている文句のおそらく100分の1くらいしか表明することなく、私を支えてくれている。代表して冨田三樹生院長の名を記させていただく。先生とは、私が学生時代から同じ活動の場に参加し、研修医時代の指導医、現在の上司、そして本書のような領域でも共通の活動の場を持つという、長く深い付き合いをさせていただいている。決して率直で従順とは言えない後進を暖かく見守り、本書についても適宜批御指導・御批判をいただいた。」(中島[2008:189-190])

■書評・紹介

■言及



*更新:樋口 也寸志
UP:20110724 REV:20111024
犯罪/刑罰  ◇犯罪/刑罰 死刑  ◇精神障害/精神医療  ◇精神障害/精神医療・本(2000年から)  ◇ケア care  ◇東大闘争:おもに医学部周辺  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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