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『全身当事者主義――死んでたまるか戦略会議』

雨宮 処凛 20080220 春秋社,234p.


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■雨宮 処凛 20080220 『全身当事者主義――死んでたまるか戦略会議』,春秋社,234p. ISBN-10: 4393332784 ISBN-13: 978-4393332788 \1785 [amazon][kinokuniya] ※ neet, c0134

■内容紹介
いじめ、リストカット、自殺未遂、ワーキングプア、そして戦場と「平和な国」日本……。生きづらさを抱えてきた著者が「当事者」として関わってきたテーマを徹底議論。死刑問題に取り組む森達也、イラク支援の高遠菜穂子、『下流社会』の三浦展、「素人の乱」の松本哉、心身障害者のパフォーマンス集団「こわれ者の祭典」の月乃光司、壮絶ないじめ経験を赤裸々に語る暗器使い。この世界を少しでも生きやすくする方法を、時にぶつかり時に深く共感しながら掴み取ろうとする7人の魂の対話。


■目次

まえがき――あなたはこの世界の主人公ですか?
1 死にたいあなたに 月乃光司×雨宮処凛
2 いじめの真実 暗器使い×雨宮処凛
3 プレカリアートの展望 松本哉×三浦展×雨宮処凛
4 それでも戦場に行きたいか? 高遠菜穂子×雨宮処凛
5 当事者性とは何か? 森達也×雨宮処凛
あとがき――「見えない戦場」で生きのびるために


■引用

(補足:櫻井悟史)森達也との対談
「雨宮 私は「労働問題」としての死刑ということを考えます。たとえば法務大臣は判子を押せばいいですが、死刑執行のボタンは押さない。では誰が押すかというと、刑務官ですね。彼らの苦悩は相当のものだと思います。何しろ別に殺意も何もない。だけど「業務」として人を殺さなくてはいけない。「人を殺す仕事」というのを、死刑制度があることによって、誰かに押し付けているわけですね。死刑制度に賛成の人だって、死刑執行のボタンを押す役がやりたいかというと、絶対にやりたくないと思いますよ。
 森 医務官もそうですね。人を殺すことに加担するわけです。教誨師もそう。みんな矛盾のなかにいる」(p212)

■言及・紹介


UP:20080304 REV:20080910(追加者:櫻井 悟史
NEET/ニート  ◇「死刑執行人」  ◇身体×世界:関連書籍 2005-  ◇BOOK
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