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『生活保護VSワーキングプア――若者に広がる貧困』

大山 典弘 20080129 PHP研究所,251p. ISBN-10: 4569697135 756

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■大山 典弘 20080129 『生活保護VSワーキングプア――若者に広がる貧困』,PHP研究所,251p. 756 ISBN-10: 4569697135 ISBN-13: 978-4569697130
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■目次

はじめに ワーキングプア、ネットカフェ難民、ニート、ひきこもり・・・・・・
――みんなが生活保護を受けたらどうなるの?

第一章 若者に広がる貧困

意外な相談者の姿
彼氏と同棲しているが生活できない
自業自得、自己責任?
正社員としての再就職は難しい
がんばりが足りなかったのか?
「彼」が助けなかったとしたら?
消費者金融に手を出したとしたら?
彼がいらだちを彼女に向けたら?
彼女が妊娠したら?
九八年に社会が変わった
彼女がいらだちを子どもに向けたら?
問題のすべてを包括する「怪物」の正体
彼女は生活保護を利用できるのか?

第二章 「生活保護=悪」のイメージ
勧善懲悪では割り切れない
燃え上がる街のシンボル
報道ができるまで
抗議文を送った北九州市
北九州市「辞退届」事件
「打ち切りは適切だった」
素早い動きをみせた市民団体
深刻な対立
もうひとつの報道
不正受給額は計七二億円
畠山鈴香被告と生活保護
生活保護ニートの連鎖
「水際作戦」と「受給者バッシング」
つくられる悪のイメージ

第三章 元ケースワーカーが語る生活保護のしくみ

鳴り止まない電話
生活保護の拒否六六が違法?
申請前の面接相談
どれくらいの金額が保証されるのか?
補足制の原理
扶養義務と稼働能力
親族にどこまで扶養を求めるのか?
働けるか判断が難しいケース
自宅を処分しろという指導
借金を理由に拒否
申請のハードルは高くなるばかり
支援者の空洞化

第四章 水際作戦の正体

生活保護は増えているのか?
利用者の世帯類型
水際作戦の正体
壊れる若者たち
生活保護の未来の姿
利用はわずか〇・二%
適正実施のシナリオ
子どもたちを排除するセーフティネット

第五章 若者が生活保護を受ける

偏見という眼鏡
「介護福祉士の資格を取って社会に貢献したい」
きっかけは夫の逮捕
家族は助けてくれない
働けないならでていけ!
発作的に就職したくなる
頑なさがもうすこしほぐれていけば
「ぼくらの生活を知らせちゃいけないのか」
ライター、IT起業家として
妻は何もかもを受け入れようとした
夢の中で「ごめんね」と帰ってくる
額面二〇万のサラリーマンと同じ
大事なのは両面作戦
「まだいけるかなと思っていました」
両親の思想、義兄による性的虐待
一時保護所から児童養護施設へ
母との再会
大量服薬による自殺未遂
独り暮らしを始める
出会い系サイトで彼と知り合う
支援者は諦めることも必要
「これからは苦しんでいるお母さんたちを助けたい」
どうして逃げなくちゃいけないのか
電話が壊れるまで殴られた
息子に責められる毎日
「あなた生活保護を受けなさい」
児童福祉司に叱られた
児童手当は夫のもの?
人生何度でもやり直しができる

第六章 プチ生活保護のススメ

生活保護の評価は可能か?
押し寄せる目標管理の波
もっとも重要なものは「使命」である
使命は困っている人を救うこと?
より多くの人に、より高い質の自立を提供する
たくさんの人を自立させる
放置したときのコストを計算する
予防という副次的効果
ケースワーカーの意識が変わる
入りやすく、出やすい制度へ

第七章 新しい支援の芽

絵に描いた餅
希望のさいたま方式
誰でも気軽に相談できる場を
利用者の権利を守るために
ほっと温まる居場所づくり
利用者の自立を目指して
精神障害者・ホームレスを地域に戻す
支援者が集まる「場」をつくる
広がる取組み
支援の芽を育てるために

おわりに



UP: 20080118 REV:
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