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『差別と日常の経験社会学 解読する<私>の研究誌』

倉石 一郎 20071220 生活書院,395p.


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■倉石 一郎  発行年月日 『差別と日常の経験社会学 解読する<私>の研究誌』,生活書院,395p. ISBN-10:4903690172 ISBN-13:9784903690179 \3570 [amazon][kinokuniya] ※ d04

■内容

私たちは誰でも常に/すでに差別問題の「当事者」である!  在日問題を主たるフィールドに、「当事者」イコール「マイノリティ」あるいは「被差別者」という自明視から離れ、自己言及こそ差別を語る道という立場を貫いて差別の日常に迫る、深くてセンシティヴな社会学の誕生!

■目次
はしがき

T 地平
    プロローグ
    第1章 調査経験を通して生きられる“差別の日常”―あるライフストーリー・インタビューの再解釈
         1.リアリズムの<声>にかこまれて
         2.リアリズム的主題への日リアリズム的アプローチ
         3.名前・名のりに焦点を当てた<差別の日常>の解読
         4.「外登証」に哄笑する場面によせて
         5.「しろうと」の効用
    第2章 ライフストーリー的想像力の射程と限界―高史明『生きることの意味 青春篇』を手がかりに
         1.はじめに
         2.挿話(1)
         3.挿話(2)―ライフヒストリー・インタビューの経験の中から
         4.顔を見ては話せないこと=『生きることの意味・青春篇』の世界(1)―身体の架橋性と分断性
           に注目して
         5.顔を見ては話せないこと=『生きることの意味・青春篇』の世界(2)―他者の書き言葉の「貼り
           付け」という所作について
         6.おわりに―再び、ライフヒストリー的想像力の射程
    第3章 教室における日常批判の(不)可能性―二部学生による「在日」経験レポートを手がかりに
         1.本章のはじめに
         2.授業風景・レポート課題
         3.全体的傾向
         4.日常性の反復@
         5.日常性の反復A
         6.日常性批判の可能性
         7.おわりに

U 奈落
    プロローグ
    第4章 在日外国籍児童在籍校でのフィールドワーク経験の再解釈―「語りえぬもの」の探索という観点から
         1.序論
         2.本研究の方法論の吟味―<ナラティヴ=言語使用>への焦点化の意義
         3.調査者はいかにして参与者となるか―「本調査前史」のナラティヴ解釈
         4.本調査期間中における「成員性の揺らぎ」経験と語りの発生との関連
         5.「クレーム→語り」シークエンスの実際@―研推での中国籍大辻君についての報告が作りだし
                た<状況>
         6.「クレーム→語り」シークエンスの実際A―クラスにおける「対話の欠如」と授業中のボリビア
           籍児童をめぐる問題
         7.「クレーム→語り」シークエンスの実際B―本調査に対する最後通牒の場面から
         8.暫定的結論
    第5章 現場で「最終報告」したこと―5年B組の子どもたちのクラスルーム・ライフ
         本章のはじめに
         1.まえがき
         2.同じ色に染まる子どもたち―<ファッション、遊び>といったサブカルチャーから
         3.<休み時間>という恐怖―私自身の原風景の再現
         4.悲しき<パロディーの天才>―もう一つの居場所を見つけるための長い戦い
         5.帰国してしまった<彼女>のこと―教室にとって彼女は何だったのか?
         6.忌まわしい記憶―<タッチゲーム>はいったい何だったのか?
    補遺 語っておかねばならないこと
         1.ついに分からなかった「コミュニティ」のありか
         2.アンビバレントだった学校調査での私の振る舞い
         3.「ビデオ撮影」がもたらした決定的なこわばり
         4.日常に抗する<物語>

V 匍匐前進
    プロローグ
    第6章 浮き立たせ、構成する“力”―ある在日朝鮮人教育実践記録=物語の解読
         1.問題の設定
         2.実践記録の分析のための方法態度について
         3.安定した物語世界への構築―教育実践記録の分析@
         4.言語ゲームへの自閉に抗う語り―教育実践記録の分析A
         5.結論―「語り直し」の二面性
    第7章 日常に抗する生の語り=ライフストーリー―知の生産活動“場”へのコントロールの視点から
         1.本章の問題設定
         2.聞き書きの意味づけ論における「抑圧の仮説」
         3.聞き書きの意味づけ論における権力作用に向けて―「あいだ」をめぐる分析
         4.聞き書きにおける「余白」部分の発見
         5.むすび
    第8章 聞き合われ、語り合われる在日=物語―「反ロマンティシズム」的物語論の立場からの一考察
         1.「在日生活史」という問題構成をめぐって
         2.反-ロマンティシズム的<物語>分析のための基本視角
         3.事例分析―「自伝の語り」のコンテクストの発見
         4.<物語>分析から得られたこと―発話構成原理としての「互恵の倫理」とその意義
    第9章 マイノリティにおけるセルフヘルプグループ的運動の可能性 ―グループありらん(仮)の事例にみ
        る「語りのコミュニティ」
         1.はじめに―問題の設定
         2.セルフヘルプ的運動としてのグループありらん―その対外的自己表象から
         3.解釈枠組み―セルフヘルプ運動への社会学的=再帰的視座
         4.アイデンティティ・ポリティクスのなかのセルフヘルプ運動―「後期近代社会」の位相で
         5.グループありらんにおける「新しさ」の諸局面―社会運動論的考察
         6.おわりに―グループありらんの現在

W 展望
    第9章 内側から切り裂く―「在日」における名前・名のり問題再考
         1.はじめに
         2.名前言説の「力強さ」
         3.「不可視のマイノリティ」という見方の陥穽
         4.教育言説というドメインの誇張
         5.〔通名使用=パッシング(ゴッフマン)〕という理解について
         6.おわりに
    第10章 宙をさまよう第一声―ライフヒストリー実践の「対話」性を問うために)
         1.「お小さい頃の……」
         2.ライフヒストリー実践における反-対話性―全体化への欲望の帰結
         3.対話性への道

結論にかえて―差別・日常・解読
         1.<日常>から半歩はなれて立つということ
         2.差別というテーマの破壊力
         3.「半歩」の効用
         4.差別はどこにあるのか?
         5.生き方としての社会学・フィールドワーク

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:本岡 大和 
UP:20081229
差別  ◇身体×世界:関連書籍2007  ◇BOOK
 
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