『労働審判制度〔第2版〕――基本趣旨と法令解説』
菅野 和夫・山川 隆一・齊藤 友嘉・定塚 誠・男澤 聡子 20071115 弘文堂,281p.
■菅野 和夫・山川 隆一・齊藤 友嘉・定塚 誠・男澤 聡子 20071115 『労働審判制度〔第2版〕――基本趣旨と法令解説』,弘文堂,281p. ISBN-10: 4335354010 ISBN-13: 978-4335354014 ¥2940 [amazon]/[kinokuniya] w0112
■内容紹介
●施行後1年の運用状況の解説が施された「労働審判」の現在が解る最新版!
労働者個人の経営者との間で起こる解雇や賃金不払いなどの労働紛争を迅速に解決するための新しい労使紛争処理システムとして「労働審判法」が施行されて1年余りが経ち、順調な滑り出しを見せています。
初版では、制度の全体像が理解できるよう、第1編でその意義・経緯・基本趣旨を、第2編で労働審判法・労働審判規則・労働審判員規則の各条を逐条的に解説し、具体的な審理イメージについても言及していました。
第2版では、それらに加えて施行からの1年を振り返り、運用状況・統計資料を分析し、労働審判の審理の実情を解説しています。今後、増加すると予想される「労働審判事件」の現状と、これからの見通しが把握できる、裁判官・弁護士・労働審判員、企業の実務担当者等にとっての必読書です。
内容(「BOOK」データベースより)
順調な滑り出しをみせた労働審判制度。簡易・迅速・効果的なこの制度をさらに発展させるため現状を分析し課題等も提言。資料も充実した実務家の必読書。施行後の運用状況を、立法に携わった著者が統計資料を分析し解説。より詳細に手続運営の実際を記述した新版。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
菅野 和夫
東京大学名誉教授・明治大学法科大学院教授・中央労働委員会会長
山川 隆一
慶應義塾大学大学院法務研究科教授
齊藤 友嘉
前、司法制度改革推進本部事務局参事官。現、弁護士
定塚 誠
前、最高裁判所事務総局行政局第1課長。現、東京地方裁判所部総括判事
男澤 聡子
前、最高裁判所事務総局行政局局付。現静岡地方裁判所判事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第1編 総論―労働審判制度の意義と基本趣旨
第1章 労働審判制度成立の意義
第2章 労働審判制度成立の経緯
第3章 労働審判制度の基本趣旨
第2編 各論―法律・規則の解説
第1章 労働審判法各条解説
第2章 労働審判規則各条解説
第3章 労働審判の審理の実情
資料編
事項索引
■引用
「平成16年4月28日、労働審判法が成立した。労使紛争は、企業と労働組合の間の集団的労使関係上の紛争(集団労使紛争)と、企業とここの労働者間の権利義務にかかわる個別労働関係紛争に大別されるが、労働審判法は後者(「個別労働関係民事事件」)を対象として、調停手続を包摂した労働審判の手続を創設するものである。具体的には、解雇、雇止め、配転、出向、賃金・退職金請求、懲戒処分、労働条件変更の拘束力などをめぐる紛争が対象となる。(…)」(p.2)
*作成:橋口 昌治