HOME > BOOK >

『ピグーの思想と経済学――ケンブリッジの知的展開のなかで』

本郷 亮 20071110 名古屋大学出版会,335p.


このHP経由で購入すると寄付されます

■本郷 亮 20071110 『ピグーの思想と経済学―――ケンブリッジの知的展開のなかで』,名古屋大学出版会,335p ISBN-10:4815805741 ISBN-13:978-4815805746 \5985 [amazon][kinokuniya] ※ e05

■内容(紀伊国屋書店から)
ケンブリッジ学派の高峰にして厚生経済学の確立者の人物・思想・経済学を、文献の精査によって包括的に捉え、その厚生経済学の真の意義を浮き彫りにするとともに、ケインズとの長年にわたる重層的な対立を解き明かすことで、新たなピグー像を提示。

■商品の説明(アマゾンから)
【毎日新聞2007年「この3冊」】(中村達也氏)
「これまで本格的な研究が立ち遅れていたピグーの全体像に迫った試論。厚生・福祉を再考するためのメッセージ。」

毎日新聞 [07/12/23(日) 読書欄(伊東光晴氏)
「この本はピグーについての、はじめての本格的な本であり、若い経済学者の力量を示した第一級の著作である。」

日本経済新聞 [07/12/23(日) 読書欄
「本書の意義は膨大な著作を読み込み、学説形成や理論の発展を跡づけたことにある。・・今後のピグー研究の基本書になろう。」

朝日新聞 [07/12/23(日) 朝刊] 書評委員お薦め「今年の3点」
「類書の少ないピグー思想の研究書。」(高橋伸彰氏)

■目次

第1章 人物
第2章 初期ピグーの思想
第3章 初期ピグーの経済学
第4章 雇用理論(1)産業変動論
第5章 ピグーの長期とケインズの短期
第6章 厚生経済学とその周辺
第7章 財政論
第8章 雇用政策―ピグー神話
第9章 雇用理論(2)賃金政策論
終章 ピグーから眺めた「ケインズ革命」

■引用

 人のめざすべき目的を明らかにする倫理学はむろん重要だが、環境的先行条件がまず満たされねば、その十分な力は発揮されまい。人間を高めるためには、精神の力のみならず最低限の富をも要するに違いないからである。ゆえに、右の引用が示す彼らの知的遍歴は、彼らの究極的関心の変化を示すわけではない。関心は一貫して人間であり、そこに達するためのアプローチが変化した(倫理学→経済学)にすぎないのである。厚生の経済学とは、人間という倫理的目的のための環境的先行条件の研究と言いかえてよい。(p@-A)



*作成:櫻井 浩子
UP:20080901 REV:
経済(学)  ◇身体×世界:関連書籍 2005-  ◇BOOK
TOP HOME (http://www.arsvi.com)