『たてなおしの福祉哲学――哲学的知恵を実践的提言に!』
徳永 哲也 20071020 晃洋書房,195p.
last update:20100712
■徳永 哲也 20071020 『たてなおしの福祉哲学――哲学的知恵を実践的提言に!』,晃洋書房,195p. ISBN-10:4771019088 ISBN-13:978-4771019089 \1995 [amazon] /[kinokuniya] ※
■内容
(「BOOK」データベースより)
花形産業扱いからワーキングプア扱いまで乱高下する福祉、これをたてなおすのは哲学力だ!福祉職に関わっている人、これから福祉の仕事や学びに取り組もうとする人、福祉を含む社会問題を根本から考えてみようとする人、生命倫理・医療倫理などの応用倫理学に目を向ける人、それらの人のために書かれた福祉哲学入門書。
■目次
まえがき
序章 福祉哲学とは何か
(1)福祉思想史と福祉哲学
(2)福祉哲学を求める理由
(3)福祉哲学のイメージ
第1章 時代のテーマとしての福祉
1 現代は「福祉の時代」か
(1)福祉が話題になる今日的状況
(2)福祉の話題性の裏面
(3)福祉への哲学的思考力
2 現代史の中の福祉
(1)「福祉国家」とは何だったのか
(2)「福祉国家から福祉社会へ」と言うけれど…
(3)曲がり角に来た福祉
【コーヒーブレーク1】
――赤ちゃんポストは福祉を進めるか――
第2章 福祉と哲学の接点
1 福祉にとっての哲学
(1)宗教史・政治史に見る福祉の理念
(2)市民レベルでの福祉の思潮と実現
(3)福祉にとっての哲学の現代と未来
2 哲学にとっての福祉
(1)哲学史・倫理思想史に登場する「福祉」
(2)今日の哲学が福祉に向けるまなざし
【コーヒーブレーク2】
――ケータイは人間力を低下させるか――
第3章 福祉哲学、その思索と性格
1 福祉哲学への思索
(1)「生命倫理」から「福祉哲学」へ
(2)哲学者が担いうる福祉とは?
2 福祉哲学の性格
(1)人間論として福祉を考える
(2)福祉を哲学から考えなおす
(3)福祉への思索の方向性を示す
【コーヒーブレーク3】
――現代は「こころの時代」か――
第4章 福祉哲学、その手法と意義
1 福祉を考える哲学的手法
(1)懐疑という手法
(2)概念規定という手法
(3)対話という手法
2 福祉哲学の意義
(1)「原点に立ち返る」という意義
(2)「包括的に見直す」という意義
【コーヒーブレーク4】
――格差社会は福祉をどう変えるか――
第5章 自立論、支え合い論
1 自立と支え合い
(1)「個人の自立」と「支える、支えられること」との整合性
(2)「支え合い社会」での自己実現
2 負担と享受
(1)何を負担し、何を享受するか
(2)義務感とボランティア意識
【コーヒーブレーク5】
――障害者カナリア説と偶然的一時的健常者論――
第6章 福祉職の倫理、受益者の倫理
1 福祉職、その誇りと職業倫理
(1)福祉職倫理の今
(2)福祉は人なり
2 受益者の倫理、社会の倫理
(1)受益者が前を向ける倫理
(2)社会とともにある仕事
【コーヒーブレーク6】
――介護現場から流出する若者たち――
終章 生存保障の哲学へ
(1)福祉社会を見渡す目
(2)生存保障としての基本所得
(3)社会保障から生存保障へ
参考文献
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治