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『労働ビッグバン これ以上、使い捨てにされていいのか』

牧野 富夫 20071020 新日本出版社,236p.


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■牧野 富夫 20071020 『労働ビッグバン これ以上、使い捨てにされていいのか』,新日本出版社,236p. ISBN-10:4406050701 ISBN-13:9784406050708 \1785 [amazon][kinokuniya] ※ w01

■内容
働く人びとに"痛み"を強いる「財界戦略」批判 。増大するワーキングプアや「ネットカフェ難民」、蔓延する長時間労働と30代の「うつ」----こんなに深刻な状態が広がったのはなぜなのか。その原因と、政府・財界が描く「ワークライフバランス」「効率的な労働市場」の正体を徹底解明! 「労働ビッグバン」の全容を捉え、労働者保護法の今日的意義を明らかにする初めての書。

■目次
序章 「労働ビッグバン」と貧困化
      はじめに
      「労働ビッグバン」とは何か
        (1)「労働ビッグバン」の定義
        (2)「労働ビッグバン」の第一段
        (3)「労働ビッグバン」の第二段=総仕上げ
      「ワークライフバランス」の混迷
        (1)ワークライフバランス思想の起源
        (2)政府・財界の「ワークライフバランス」論の欺瞞性

第1章 労働者の生活と働き方の現状
      事実の検証が不可欠
        (1)所得の低下と不安定雇用の増大
        (2)異常な長時間過密労働の蔓延
      具体的事実でみる労働者の実態
        (1)「漂流」するフリーターたち
        (2)外食産業を支えるパート・アルバイトの若者
        (3)「ネットカフェ難民」の激増
        (4)「偽装請負」で働かされる青年労働者
        (5)結婚や子育てが出来ない若者たち
      これは、「みずから選んだ働き方」なのか
      こんな状態が広がった原因はどこに

第2章 「労働ビッグバン」で何がおきるか
      労働ビッグバン「第一段」―九〇年代後半の労働法制改悪
        (1)震源は「新時代の『日本的経営』」
        (2)労働法改悪の特徴
        (3)労働者が受けた「惨禍」
        (4)財界・大企業の収支決算の変化
      労働ビッグバン「第二段」の動向
        (1)「とば口」の攻防
        (2)「骨太方針二〇〇七」と「第二段」推進の「地ならし作業」
        (3)危険な「本音」とからくり
        (4)「三つの推進勢力」とそのねらい
        (5)「第二段」の「三つの標的」
        (6)「第二段」先どりの意味

第3章 労働者保護法の再生に向けて
      労働法制の「崩壊」過程―労働ビッグバン「前史」から「第一段」
        (1)労働法における規制緩和の流れ
        (2)「前史」の労働法制改悪(八〇年代半ば〜九〇年代半ば)
        (3)「第一段」の労働法制破壊(九〇年代半ばからの約一〇年間)
        (4)労働法制「崩壊」がもたらしたもの
      当面の対決点―いま、具体的にもくろまれている労働法制の大改悪
        (1)財界の要求と〇六年の閣議決定
        (2)労働者派遣法改悪―より不安定で劣悪に
        (3)労働時間法制見直し―労働者の健康と生活を根底から破壊
        (4)労働契約法制―使用者に労働条件の決定・変更権を与える
        (5)解雇の金銭解決制度―究極の雇用流動化
      労働者保護法の必要性と重要性
        (1)なぜ労働者保護法が必要なのか
        (2)戦前の日本の労働関係
        (3)労働基準法の制定とその趣旨
        (4)いまこそ労働者保護法の再生を

第4章 「労働ビッグバン」を阻止し、働くルールの確立を
      「労働ビッグバン」は阻止できる―社会の実態がたたかいの土台
        (1)労働法制改悪は日本とアメリカの政府・財界の要求
        (2)政府・財界の思い通りにはすすまない
        (3)格差と貧困の広がり―日本社会の中心問題
      労働者状態の悪化は企業にも社会にも悪影響
        (1)クレームの増大、技術力の低下
        (2)あふれる貧困と犯罪
      たたかう主体的条件の前進
        (1)潮流の違いを越えて協同の力を発揮できる
        (2)日正規労働者のたたかいの前進
        (3)光洋シーリングテクノでの経験
        (4)青年があきらめずに立ち上がった
        (5)外国人労働者のたたかいと組織化の前進
      「労働ビッグバン」阻止の運動をどうすすめるか
        (1)「残業代ゼロ法案」の上程を阻止した教訓
        (2)さまざまな階層・団体との協同を前進させる
      「働くルール」の確立めざして
        (1)真に労働者のための改革が必要
        (2)労働組合の要求・政策について
        (3)政党の労働・雇用政策について
        (4)労働者のための「改革」は実現できる
        (5)参議院選挙での激変を生かして

終章 「労働ビッグバン」がもたらすもの
      「労働ビッグバン」がめざす<効率的な労働市場>像
      注意すべき点
      「労働ビッグバン」がもたらした重大な変化
        (1)「労働疎外」が深刻に
        (2)生計費原則の風化
        (3)雇用観の逆転
      「日本的経営」崩壊の矛盾―「パイの理論」の破綻
      「人間らしい労働と生活」の実現をめざして

あとがき

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:本岡 大和 
UP:20081230
労働  ◇身体×世界:関連書籍2005  ◇BOOK
 
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