『大学生の就職とキャリア――「普通」の就活・個
別の支援』
小杉 礼子編 20071030 勁草書房,216p.
■小杉 礼子編 20071030 『大学生の就職とキャリア――「普通」の就活・個別の支援』,勁草書房,216p. ISBN-10:
4326653302 ISBN-13: 978-4326653300 2200+税
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■内容紹介
学生はどのような就職行動をとり、大学の支援はいかなる効果を及ぼしているのか。
2万人近い先輩たちのデータと大学の就職指導の調査をもとに、大学教育とキャリア形成支援のあり方を検討する。
序章 大学生の就職プロセスの現状と大学の役割(問題意識;分析に用いる調査 ほか)
第1章 現代大学生の就職活動プロセス(大卒就職希望者の質的変化;分析対象の概要 ほか)
第2章 大学の就職・キャリア形成支援の現状と課題(大学就職部/キャリアセンターの現状;内定を獲得しやすい支援様式 ほか)
第3章 大学生の就職活動と地域移動(地域の特徴;就職活動と地域移動 ほか)
第4章 企業からの人材要請と大学教育・キャリア形成支援(企業が新規大卒者に期待する人材像とは;大学が把握する企業の人材期待 ほか)
第5章 大卒者の早期離職の背景(就職と就業継続―初期職業キャリアの抽出;本人の初期キャリア評価 ほか)
大学生の就職・募集採用活動と、卒業後の調査結果をもとに、その実態を捉え、職業人の育成で大学教育が果たす役割と課題を論じる。
日本では新卒時の就職活動が大きな意昧をもつが、大学によって学生の就職部利用率には差があり、採用情報の伝達経路の変化も学生の行動に影響を与えてい
る。また、最近の大卒求人の大幅な増加に比較して、無業率はそれほど下がっていない。こうした実態を把握し、大学から就業への移行でいかなる包括的な支援
が必要なのかを提言する。
[関連書] 小杉礼子ほか編 『キャリア教育と就業支援』 (勁草書房刊)
■目次
はしがき
序 章 大学生の就職プロセスの現状と大学の役割
1 問題意識
2 分析に用いる調査
3 本書の構成
第一章 現代大学生の就職活動プロセス
1 はじめに
2 大卒就職希望者の質的変化
3 分析対象の概要
4 就職活動のプロセス
5 内定獲得と就職活動プロセスの関係
6 おわりに
第二章 大学の就職・キャリア形成支援の現状と課題
1 はじめに
2 大学就職部/キャリアセンターの現状
3 内定を獲得しやすい支援様式
4 支援類型と大学生活
5 支援類型と正社員内定の規定要因
6 おわりに
第三章 大学生の就職活動と地域移動
1 はじめに
2 地域の特徴
3 就職活動と地域移動
4 就職活動についての学生の意見と移動パターン
5 おわりに
第四章 企業からの人材要請と大学教育・キャリア形成支援
1 はじめに
2 企業が新規大卒者に期待する人材像とは
3 大学が把握する企業の人材期待
4 未内定学生、無活動学生の意識と行動、大学の支援との関係
5 まとめ
第五章 大卒者の早期離職の背景
1 はじめに
2 就職と就業継続――初期職業キャリアの抽出
3 本人の初期キャリア評価
4 初期キャリアと大学教育・キャリア形成支援
5 初期キャリアと職業能力
6 進路選択に役立った大学での経験
7 定着予測の要因分析
8 まとめ
あとがき
*作成:橋口昌治