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『治療行為の正当化原理』

小林 公夫 20071011 日本評論社,585p.

last update:20111011

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■小林 公夫 20071011 『治療行為の正当化原理』,日本評論社,585p. ISBN-10: 4535515867 ISBN-13: 978-4535515864 \8190 [amazon][kinokuniya] ml ml f0102


■出版社/著者からの内容紹介


人の身体にメスを入れる医療行為はなぜ正当化されるか。判断基準を明示し医療行為を法的に安定させる、社会的意義の大きな研究。
内容(「BOOK」データベースより)
なぜ、身体にメスを入れる医療が法的に正当化されるのか?「病気腎移植」「エホバの証人無輸血手術」は違法か?最先端医療にあたる現役医師の豊富な聞き取りも加えドイツと日本の学説・判例を徹底的に分析、刑法35条「正当業務行為」の成立要件を「医療水準」「患者の自己決定」から確定する。医療と法ふたつの領域を架橋する、待望の研究。


■目次


 序章…1

第1章 治療行為論――学説の諸相
 第1節 医学と法学の歴史…14
 第2節 「医療行為の価値・専門性」による正当化――「業務権」説・「慣習法」説…21
 第3節 患者の「同意」重視による正当化――患者の「同意」説…36
 第4節 「結果の価値」重視による正当化――「結果」説…57
 第5節 「行為の価値」重視による正当化――「行為」説…72
 第6節 医療の特殊性による若干の検討…90

第2章 治療行為の正当化要件
 ――医術的正当性を主体とした正当化要件の模索
 第1節 治療行為の傷害罪の構成要件該当性…106
 第2節 違法性阻却による正当化
 ――「社会的相当性」説と「優越的利益」説の対立…124
 第3節 狭義の医療水準・医学水準・治験水準レベルにおける「社会的相当性」の客観化・明確化――患者の生命に危険が迫っておらず、他の代替療法を採りうる場合…136
 第4節 治療行為の限界状況における「社会的相当性」の客観化・明確化――患者の生命に危険が迫っており、他の代替治療法を採りえない場合…167
 第5節 「社会的相当性」説から「最小医療水準」説へ…186

第3章 医療の範疇における同意傷害の違法性
 ――治療行為における患者の意思1
 第1節 治療行為における同意の作用の限界…202
 第2節 「同意傷害」に関する我が国の学説と判例…207
 第3節 「同意傷害」に関するドイツの学説と判例…219
 第4節 科学的根拠を欠く治療行為と同意の有効性…237
 第5節 科学的根拠による良俗違反の内容と客観化…254
 第6節 「同意傷害」の傷害・非傷害の分水嶺−「最小医療水準」説による結論…267

第4章 専断的治療行為の違法性
 ――治療行為における患者の意思2
 第1節 患者の意思を無視した治療侵襲の違法性…280
 第2節 ドイツの判例概観…283
 第3節 我が国の判例概観…295
 補論 エホバの証人輸血拒否訴訟――患者の明確な拒絶意思があるケース…309
 第4節専断的治療行為の学説概観
 ――傷害か不法行為か、それとも自由に対する罪か…338
 第5節 八ルトマンの「専断的治療行為」論――法益分析を基調とした有力説…366
 第6節 刑法三五条と「専断的治療行為」――同意の強度と医術的正当性を軸に…383
 第7節 専断的医療罪導入の議論状況−ドイツ、オーストリアの現況について…406
 補論 ドイツ一九九六年草案における議論状況とヒルシュの立法提案の検証…423

第5章 医療刑事過失と「最小医療水準」説
 第1節 医療過誤と過失犯の体系…448
 第2節 医療水準以前の過失…486
 第3節 医療水準を場とする過失…500
 第4節 医療の裁量性が問題となる過失…519
 第5節 事後的に最小医療水準未満と判明したケースと過失の判断…536
 第6節 極限的治験水準と過失の判断…557
 第7節 行為時判断の妥当性と帰結…567

終章…578


■著者紹介(「奥付」より


小林公夫(こばやし きみお)
一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了(2007年)、
一橋大学博士(法学)

〈専攻分野〉
刑法・医事法

〈所属学会〉
日本刑法学会・日本生命倫理学会

〈主要論文・著書〉
「医療の範疇における同意傷害――ドイツ刑法典228条の議論を中心に」(一橋法学第4巻第2号 2005.7)
「法学的視点から見た医療のかたち(1)〜(6)」(ばんぶう254〜265号 2002.7〜2003.5)
「法学的視点から見た医療のかたち・心臓縮小手術・バチスタ手術の適法性」(ばんぶう267号 2003.7)
「実験的治療行為の正当化――京都大学医学部附属病院探索医療センターの取り組みに学ぶ 被験者に対する適正手続の整備なくして医学・医療の視野は大きく開かれない」(ばんぶう289号2005.5)
「J・Sミルへの質問状――自己決定の限界について」(『本』第28巻8号〔講談社〕2003.8)
『ディベート刑法総論1・2・3』(にじゅういち出版)
『論理思考の鍛え方』(講談社現代新書)
『法曹のものの考え方』、『法曹への論理学』、『ロースクール小論文予想問題集』(早稲田経営出版)ほか多数。


*作成:植村 要
UP: 20111011 REV:
医療に関する法律  ◇医療と法(学)  ◇強制医療/医療観察法:文献紹介  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK 
 
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