『科学者心得帳――科学者の三つの責任とは』
池内 了 20071019 みすず書房,199p.
last update:20130708
■池内 了 20071019 『科学者心得帳――科学者の三つの責任とは』,みすず書房,199p. ISBN-10:4622073277 ISBN-13:978-4622073277 \2940 [amazon]/[kinokuniya] ※ ss
■内容
内容紹介
最近は科学・科学者の旗色がとみに悪いように見える。問題が山積みである。原発の度重なる事故隠しは醜悪な感じさえする。また、地震の予知はほんとうに可能なのか。偽装設計や食品偽装の問題、クルマや湯沸し器やストーブのリコール、遊具や紙破断機の事故、さらには科学者によるデータ捏造からオーバードクターの問題や地球の温暖化などなど、われわれを脅かす事件を挙げ始めれば、もう切がない。
自然科学と文学をみごとに融合した寺田寅彦や中谷宇吉郎のよき時代、また、世界的な反核をめざした湯川秀樹や朝永振一郎の積極的な平和運動の時期はもう消え去ったのだろうか?
「本書は、科学をめざしている若者、ジレンマに悩む若い科学者、そして科学研究の内実を知りたいと思っている人、を念頭において書いたものである。科学者のあるべき姿を追及しつつ、科学の今を見つめ直し、科学の未来を考えるための素材を提供したいと考えたのだ」――現場より発せられた、岐路にある若い科学者たちへの最高の手引。
内容(「BOOK」データベースより)
いま科学はどうなっているのか?科学者はいかに考え、なにを為すべきか?原発の事故隠し・データ捏造からポスドク問題まで。若い人びとへの絶好の指針。
■目次
第1章 科学研究の楽しみと責任
第2章 科学研究の現場
第3章 科学者の倫理責任
第4章 科学者の説明責任
第5章 科学者の社会的責任
第6章 社会とともに生きる科学者
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:竹川 慎吾・片岡 稔