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『フーコーの後で――統治・セキュリティ・闘争』

芹沢一也・高桑和巳編 20070910 慶應義塾大学出版会,278p.

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last update: 20151116

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■芹沢一也・高桑和巳編 20070910 『フーコーの後で――統治・セキュリティ・闘争』 慶應義塾大学出版会,278p.  ISBN-10: 4766414047 ISBN-13: 978-4766414042 2100 [amazon]

■出版社/著者からの内容紹介

コレージュ・ド・フランス講義録を媒介に、1970年代後半のフーコーの問題系にフォーカス。
この時期のフーコーの関心は、社会防衛、セキュリティ、統治論、自由主義論などにあり、それらは私たちの(たとえば現在の日本の)日々の問題の核心とつながっている。気鋭の論客たちが、理論、運動 - 政治、社会それぞれの側面から、フーコーを読み、使いまわし、今日の社会・世界に向かう新たな視座を提示する。
http://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766414042/

■目次

 序  高桑 和巳

T 統治性
 重田 園江  戦争から統治へ――コレージュ・ド・フランス講義
 高桑 和巳  インセンティヴとは何か?

U セキュリティ
 芹沢 一也  〈生存〉から〈生命〉へ――社会を管理する二つの装置
 土佐 弘之  グローバルな統治性

V 闘争
 箱田 徹  イスラーム的統治は存在しない――フーコーのイラン革命論と対抗導き
 廣瀬 純  革命と野蛮と、これがスローガンだ!――『「社会を防衛しなければならない」』を使うために

 酒井 隆史渋谷 望  フーコー・ファンク・犬(インタビュー)

 おわりに  芹沢 一也

■紹介・引用

箱田 徹「イスラーム的統治は存在しない――フーコーのイラン革命論と対抗導き」

フーコーは一九七八年、革命情勢下のイランを二度訪問し、生涯で唯一「ジャーナリスト」として九本の記事を執筆した。しかしフランス国内での反応はきわめて否定的だった。特に翌七九年に入ってホメイニーらが政治の主導権を握る中で、フーコーはイスラーム主義者を賛美した無責任な新左翼知識人であるかのような攻撃さえ受けていた。だが宗教者の政治への直接介入を支持するほどフーコーは鈍感ではなかったし、反体制運動を諸要素に分解して説明する学問的な分析にも批判的だった。むしろイランに関するテキストの興味深さは、当時のフーコーが理論的考察を加えていた〈対抗導き〉なるものへの関心が色濃く反映されていることにある。本稿はこの点を明らかにするため、〈イスラーム的統治〉と〈政治的霊性〉という二つの表現に焦点をあて、イランに関するテキストと、対抗導きに関する議論を重ね合わせて考察する。そして従来は宗教や霊性、抵抗といった語彙で捉えられてきたフーコーの論述を、統治の観点から捉え直すことで、七〇年代後半の統治の主題を読み込む際の視座を探るものである。[157-158]

■書評・言及



*作成:箱田 徹
UP:20071114 REV:20100417, 20151116
Foucault,Michel  ◇哲学・政治哲学・倫理学  ◇身体×世界:関連書籍 -1970'  ◇BOOK 

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