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『暴走老人!』

藤原 智美 20070830 『暴走老人!』,文藝春秋,214p.


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■藤原 智美 20070830 『暴走老人!』,文藝春秋,214p. 1000+税  ISBN-10: 416369370X ISBN-13: 978-4163693705 [amazon] ※ a06

■内容(「BOOK」データベースより)
待てない、我慢できない、止まらない―「新」老人は、若者よりもキレやすい。現代社会に大量に生み出される孤独な老人たち「暴走」の底に隠されているものとは?老人たちの抱えた、かつてない生きづらさを浮き彫りにする。

■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1955年、福岡市生まれ。フリーランスのライターとして活躍後、1990年「王を撃て」で文壇デビュー。1992年『運転士』で第107回芥川賞を受賞する。ノンフィクション作家としても活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


〈目次〉

序章 なぜ「新」老人は暴走するのか

暴力的な若者など増えてはいない/心地よい老人論の落とし穴/やがて私も「新老人」になる/五〇〇年の変化が五〇年で押しよせた/「時間」「空間」「感情」の秩序変化への不適応

第一章 「時間」
1 暴走する老人たち

突然、その老人は怒鳴り始めた/立ちすくむ妻/女医が殴られた/高速道路という緊張感をはらむ場所/電子的監視へのアレルギー?/街頭での突発的ケンカの主人公は老人
2 待つことをめぐる考察
日常は「待つこと」で占められている/待つ喜びが失われた/「待つ」から「待たされる」へシフト/「待つこと」を意識し始めた二〇世紀/終わりなき快楽が時間感覚を変える/帯グラフ人間の誕生/ムダな時間を排除しようという圧力/感情や想像にも時間割の枠がかかる
3 変容する時間感覚
人と人との時間は絡み合いほどけない/人の脳や生理では説明できない感情爆発の増加/リタイアしても居残る時間割という心理/帯グラフの権力構造/現代の富とはモノではなく時間/ケータイ的世界から排除される老人たち/加速化する情報化と老人/携帯化と個人化が生む新しいメンタリティ/強化される帯グラフ主義/やがて多くの情報難民が生みだされる
4 ネットワーク
コミュニケーションの土台のズレ/顔文字は冗談か?/失われつつある身体

第二章 「空間」
1 凶器の選択

かつて徒党化した不良老人/チェーンソーを振り回す老人/冷静な自暴自棄/犬も凶器として利用する
2 独居する空間
危険な隣人たち/孤独というキーワード/孤独な郊外化/全国化するゴミ屋敷問題/なぜ彼はコンビニに吸い寄せられたか/寄る辺ない消費者として/孤独の爆発/歪む自己顕示欲
3 膨張するテリトリー感覚
都内のあるゴミ屋敷/排せつ物にまで到達する悪意/サキイカでもトラブル/ぶつかり合うテリトリー感覚/シートを蹴り上げた女性/個室がテリトリー感覚の源

第三章 「感情」
1 透明なルール

「スターバックス」というステイタス/主体的という幻想/従順な客となる喜び/ルールへの同調願望
2 丁寧化する社会
クラクションを鳴らしつづけるタクシー/患者さまへの接客サービス/国会図書館で怒鳴られる/ファミレスが原点/人格から笑顔を切り離す/一触即発の密室としての機内/自尊心にサービスする/内面を露骨に評価する社会/日常へと拡張する丁寧化
3 警笛としての新老人
感情爆発の地雷/市場で売買される「心」/人間存在の基盤が変動する

あとがき


*作成:北村健太郎
UP:20090327
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