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『時代がつくる「狂気」――精神医療と社会(朝日選書)』

芹沢 一也 編著 20070725 朝日新聞社,309p.

last update:20110221

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■芹沢 一也 編著 20070725 『時代がつくる「狂気」――精神医療と社会(朝日選書)』,朝日新聞社,309p. ISBN-10:4022599251 ISBN-13:978-4022599254  \1365 [amazon][kinokuniya] ※ d/m01b

■内容

近代は精神病者を「確立」してきた時代。かつては病者は共同体の中で祈祷等での治癒を目指したのに、監察あるいは収容され、また宗教者は精神鑑定の対象になっていった。狐憑きから現代のノイローゼ、心の病、自殺、病者たちの社会参加まで、多様な事例に7人の研究者たちが迫り、犯罪と精神病をめぐって積極的に発言している芹沢一也が総括する。

内容(「BOOK」データベースより)
いま、精神医療が身近なものになってきた。誰もが、心の病、精神の病と無関係ではいられない。そんな時代を迎えている。では、なぜそうなったのか。患う人は本当に増えているのか。それとも精神の病や精神医療が変化したのか。精神医療は、その時代の、政治や法制度、文化や風俗、民俗や宗教、社会やメディア、人びとの意識、そして社会運動がつくりあげてきた。それはある意味、各時代の観念が凝縮した姿でもある。かつて精神の病とはどういうものであり、人びとはそれをどのように扱ってきたのか。狐憑き、滝行といった民間治療、私宅監置、精神鑑定、ノイローゼやうつ、自殺など、近現代の精神医療に関わる歴史的・社会的事例を紹介し、ではいま精神医療の現場でどういう試みや考え方が始まっているか、自殺をどうとらえるか、複雑で複合的な精神医療をめぐる諸問題に、新進気鋭の各学問分野の専門家が挑む。

■目次

総論 司法と医療のはざまで―精神医療をめぐるアポリア
第1章 治療の場をめぐる精神医療史―「癒しの場」から「普遍化された場」へ
第2章 精神療法をめぐる歴史―民間療法からの出発とその帰結
第3章 戦争と優生の時代における精神病者
第4章 メディアが担う社会的「狂気」
第5章 「心の病」の精後史―狂気の隔離からメンタルヘルスの啓蒙へ
第6章 「意志的な死」を診断する―自殺をめぐる精神医療の人類学
第7章 精神障害者の社会貢献活動―千葉県市川市でスタートした患者会「プロジェクトR」の活動リポート

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:三野 宏治
UP:20110221 REV:
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