HOME > BOOK >

『スウェーデンの高齢者ケア――その光と影を追って』

西下 彰俊 20070715 新評論,246p.

last update:20101220

このHP経由で購入すると寄付されます

■西下 彰俊 20070715 『スウェーデンの高齢者ケア――その光と影を追って』,新評論,246p. ISBN-10:4794807449 ISBN-13:978-4794807441 \2500 [amazon][kinokuniya] 4swe a02 a06 ※

■内容

内容(「BOOK」データベースより)
福祉先進国の高齢者ケアの実情をエビデンス(データの裏付け)をもって解明!見えてきた日本の課題―それを探る問題提起の書。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
西下 彰俊
1955年愛知県春日井市生まれ。1979年京都府立大学文学部社会福祉学科卒業。1982年財団法人東京都老人総合研究所社会学部。1984年東京都立大学社会科学研究科社会学専攻博士課程単位取得。1987年神戸山手女子短期大学。1990年金城学院大学。1998年スウェーデン・リンショーピング大学テマ研究所客員研究員(1年間)。2004年東京経済大学現代法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

はじめに

序章 スウェーデンの社会的文化的背景
 1 本書執筆の動機
 2 スウェーデンの社会的文化的特徴
 3 作家と高齢者問題
  コラム イヴァル・ロー=ソサイエティ
 4 高福祉高負担の内実

第1部 スウェーデンと日本の高齢者ケア政策に関する構造的問題
 第1章 エーデル改革後の社会的入院費支払い責任をめぐる構造的問題
  1 エーデル改革の評価
  2 全コミューンに対するアンケート調査の結果
  3 結論
 第2章 スウェーデンにおけるニーズ判定
  1 はじめに
  2 ヘリューダコミューンの場合
  3 レールムコミューンの場合
   (1)アンナ・アンダーソンさんのニーズ判定
   (2)認定された援助と広がり
  4 リンショーピングコミューンの場合
   (1)ADLの測定スケール
   (2)高齢者のケアニーズとケアアセスメント
  5 ベクショーコミューンの場合
  6 ティエルプコミューンの場合
  7 まとめと今後の課題
 第3章 日本における要介護認定の現状と問題点
  1 はじめに
  2 認定調査票の各質問項目の妥当性および問題点
  3 中間評価項目得点に関する構造的問題
  4 結論と今後の課題
 第4章 サービス利用時の自己負担額のコミューン間格差に関する構造的問題
  1 サービス利用時における自己負担額のコミューン間比較
   (1)在宅サービスの自己負担
   (2)「介護の付いた特別住宅」
  2 自己負担額のコミューン間格差に対する政府の反応
 第5章 介護の付いた特別住宅の運営に関する入札制度と官民間競争原理
  1 はじめに
  2 高齢者ケア施設運営と入札
   (1)財源と運営の4分類
   (2)入札の具体的プロセス
   (3)民間委託の現状
  3 介護スタッフの身分移動
   (1)コミューンから民間組織への変化
   (2)民間組織からコミューンへの変化
  4 入札制度に対する評価と課題
  5 結論と今後の課題



 第6章 高齢者虐待防止法としてのサーラ法の成立とその後の展開
  1 はじめに
  2 ポールヘルムスゴーデンにおける高齢者虐待事件
  3 サーラ法に基づく通報システムの具体的プロセス
  4 高齢者虐待に関する調査の結果
  5 2つのレーンにおける高齢者虐待のデータ
  6 高齢者虐待の具体的内容
  7 結論と今後の課題
 第7章 スウェーデンにおける住宅改修サービスの現状と課題
  1 はじめに
  2 各コミューンの住宅改修サービスの実績
  3 ヘリューダコミューンにおける住宅改修補助金の申請方法
  4 スウェーデンにおける住宅改修サービスの問題点
  5 結論と今後の課題
 第8章 日本における住宅改修サービスの現状と課題
  1 はじめに
  2 住宅改修サービスの内容
  3 介護保健下の住宅改修の実績
  4 ケアマネージャーの限界と期待
  5 住宅改修改修をめぐる不正受給の可能性とその防止
  6 住宅改修サービスに関する新しい枠組み
  7 結論と今後の課題

第2部 スウェーデンと日本のケア実践に関する構造的問題
 第9章 スウェーデンにおける介護スタッフの勤務スケジュールの現状と問題点
  1 グループホームの誕生
   コラム バルブロ・ベック=フリス
  2 高齢者ケア施設での新しい取り組みとしてのスヌーズレン
  3 ヘリューダコミューンにおける介護スタッフの勤務スケジュール
   (1)ユニット・リラローダの場合
   (2)アンネヒルの場合
  4 フィンスポングコミューンにおける介護スタッフの勤務スケジュール
  5 ピーテオコミューンにおける介護スタッフの勤務スケジュール
  6 ユードレコミューンにおける介護スタッフの勤務スケジュール
  7 介護スタッフの昼休みとアルバイトに関する構造的問題
  8 結論と今後の課題
 第10章 日本における介護スタッフの勤務スケジュールの現状と問題点
  1 はじめに
  2 Aグループホームの場合
  3 Bグループホームの場合
  4 Cグループホームの場合
  5 スウェーデンと日本における日勤スケジュールの比較分析
  6 結論と今後の課題
 第11章 スウェーデンの高齢者に対するインフォーマルサポートの過去と現在
  1 はじめに
  2 隠居契約制度の誕生
  3 隠居契約制度の限界
  4 隠居契約制度の終焉
  5 福祉国家と「国民の家」
  6 現代におけるインフォーマルサポート
  7 日本におけるインフォーマルサポート
  8 結論
 終章 スウェーデン高齢者ケア研究からのレッスン
  1 スウェーデンの高齢者ケアの構造的問題点の整理
  (1)高齢者ケア政策にかかわる問題
  (2)高齢者ケア実践にかかわる構造的問題
  2 一括りの陥穽
  3 スウェーデンの高齢者ケアに関する研究課題
  4 スウェーデンと日本を比較することの意味と限界

おわりに
引用参考文献一覧
索引

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20101220 REV:
スウェーデン Sweden  ◇老い  ◇介助・介護  ◇身体×世界:関連書籍 2005-2009  ◇BOOK
TOP HOME (http://www.arsvi.com)