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『決してあきらめないあきらめさせない――障害者、難病患者の日常を克明に追いかけたドキュメント』

清水 哲男 200706 道出版,267p.

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last update:20160112

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■清水 哲男 200706 『決してあきらめないあきらめさせない――障害者、難病患者の日常を克明に追いかけたドキュメント』,道出版,267p. ISBN-10:4860860381 ISBN-13:978-4860860387 1500+ [amazon][kinokuniya] ※ n02. dwn. v01

■内容

できないことはたくさんあるが、できることもたくさんある。できることをさらにのばすためには、どうしたらいいのか。

■著者紹介

清水哲男[シミズテツオ]
1954年京都市生まれ。同志社大学文学部卒。職を転々とし各地を放浪の後、執筆活動をはじめる。主に弱者と呼ばれる人々や市井の人々の暮らしの現場、様々な労働の現場に入り、実体験を頼りに思考し、書き続けている。1997年春より鹿児島市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

第1章 夢は決してあきらめないことで実現する――世界ではじめて四年制大学を卒業したダウン症候群症者・岩元綾の場合
ダウン症候群をもって誕生
葛藤があったから
夢があったから
ふたたびの葛藤
夢と使命をつないで

第2章 からだが動かないからこそ、患者の立場に立った医療をめざす――電動車いすで院内を駆けめぐる四肢まひの精神科医・荻田謙治の場合
元通りにはならないかもしれんなあ
「どうしても医者になるんや」
不可能を可能にする意志、そしてサポート
「君の前に道はない。君の後ろに道はできるんだ」
「私の手は、もともと謙治のものですから」

第3章 おれらは陽気な難病患者――難病のロックギタリスト・石黒剛志たちの場合
この病棟の連中は妙に明るいんだ
目標は、尊敬されるギタリスト
「うっきっきほすぴたる」〜陽気な難病患者たち
人工呼吸器とトランペット
「何かおもしろいことないか?」
バカヤロー、おまえがそれでは、おれらはやっとれんわ
「石黒剛志&矢口壹琅 Live in Kagoshima 2005」
 松江病院の筋ジストロフィー病棟/石黒:ポンぺ病/稲田・今津・西坂:筋ジストロフィー(デュシェンヌ型)ウェブデザインを仕事にする(WINDS)

第4章 いわれなき「二次障害」と闘うために、徹底的に「むき」になる――より質の高い授業をめざす全盲の数学教師・窪田巧の場合
「あと十年しかもちませんよ。あなたの視力」
「障害をもった状態で生徒の前に出すのは気恥ずかしい」
「障害者の人権をなんだと思っているんだ」
「質の高い授業を受ける権利」
「むき」になる。それが原動力
裁判は終わったけれど
いまいちばん見たいもの

第5章 それでもコミュニケーションできるんだ――困難と向きあいながら、あざやかに発達を遂げる盲ろう児・森敦史の場合
見えないこと、聞こえないことが、日常
それは「奇跡」なんかじゃない
「電子レンジでチンする!」
生きづらい、世の中で
こころに残る出来事を大切にして
自分で構築してゆく社会

■引用

■書評・紹介

■言及

◆立岩 真也 2018 『病者障害者の戦後――生政治史点描』,青土社


*作成:安田 智博
UP:20160112 REV
「難病 nambyo」 ダウン症 Down's Syndrome  ◇視覚障害  ◇病者障害者運動史研究  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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