「部屋の中と頭の中のグチャグチャが、これでスッキリ片づけられる!」1,000人以上のADHD/ADD患者を診てきた日本一有名なADHD専門医・桜井公子(新宿成人ADDセンター・さくらいクリニック院長)と、自身がADHDである小説家・袋居司による、ADHDのためのサバイバルブック。「物には決まった置き場所を決めて、床やソファの上などに置かない」「捨てていい物・ダメな物のリストを作る」「目的地までの所要時間をギリギリで計算しない」など、専門医ならではの具体的な50の生活改善術をわかりやすく楽しいマンガともに提案。いままでのグチャグチャ生活がみるみるハッピーになっていく、ADHDに向けた応援ブックです。「もしして私も?」という人は、巻頭の「ADHDセルフチェック」で傾向診断してみましょう。
内容(「BOOK」データベースより)1000人以上のADHDを診てきた専門医が書いた、自分の“脳のクセ”と上手につき合うための本。「部屋が片づかない」「遅刻しやすい」「忘れ物・失くし物が多い」「何事もギリギリまで手がつかない」「感情や好不調に波がある」「効率を考えるのが苦手」「納得のいかないことはできない」…この本は、そんなADHDタイプの人が『ハッピーな暮らし』をするための応援ブックです。
■著者紹介■言及大人のADHD・・・診てもらいたいけど、診てくれるところがない
(pp. 172-3)
- 桜井公子(以下・桜井)
- 袋居さんがADHDについて知ったのは、いつ頃?
- 袋居司(以下・袋居)
- 20年ぐらい前だと思います。確か、外国の雑誌の日本語訳版で子供のADHDについての記事でした。内容は、使用される薬のことが中心だったのですが、ADHDの子供の様子が僕の小さい頃にそっくりで、それで記憶に残ったんだと思います。
- 桜井
- ああ、その頃、ADHDのことを知っている人は、たいてい外国の雑誌か本、またはその翻訳からですね。日本で有名になったのは、『片付けられない女たち』が出てからでしょう。
- 袋居
- 大ブレイクしましたから、あれで「大人のADHD」もかなり話題になりましたよね。
- 桜井
- あれから、日本でもADHDについての本が出されるようになりました。
- 袋居
- 先生も『どうして私、片付けられないの?』を書かれてますよね。私も読みました。それでADHDの診断を受けてみようと思った時、一番最初に先生のホームページを検索しましたが、その時は、初診が10年待ちになっていて、ガーンとなりました。
- 桜井
- すみません……。今は、少しずつ初診も再開しているんですが、なかなかみなさんに。すぐに受診していただくとはいかない状況なんです。
- 袋居
- 大人のADHDを診てくださるところって少ないですからね。私もネットで検索して、愕然としました。「診てもらいたいけど、診てくれるところがない」とか、「精神科を受診したら、『それは子供の病気です』と言われてしまった」とか。困っている人が多いみたいです。
- 桜井
- 大人のADHDについても、以前よりは理解が深まってはきているのですが、アメリカなどに比べると、まだまだという状況ですね。残念ながら。