『その死に方は、迷惑です――遺言書と生前三点契約書』
本田 桂子 20070522 集英社,256p.
Last Update:20100819
■本田 桂子 20070522 『その死に方は、迷惑です――遺言書と生前三点契約書』,集英社,256p. ISBN-10:408720393X ISBN-13: 978-4087203936 \735 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
出版社/著者からの内容紹介
このまま死んだら家族が困る。老後も大変!
自分の死後希望どおりに財産を処理したい。老後の財産管理は誰がする? 遺言書、財産管理等の委任契約書、任意後見契約書、尊厳死宣言書の書き方を紹介。死後と老後を守り、愛を家族に残すために必読!
内容(「BOOK」データベースより)
読まずに死ねば家族が困る。知らずにボケればあなたが困る。遺言書・財産管理等の委託契約書・任意後見契約書・尊厳死の宣言書で死後と老後に備えよう。
■目次
プロローグ 自分の最後は、自分でまもるしかない
元気なうちに、「最悪の事態」に備えよう
マスコミをにぎわせた「困った」死に方とは
尊厳死を希望するなら、意思表示が大切
ボケたり寝たきり状態になっても、自分をまもる
「遺言書+生前3点セット」で万全の態勢を
心身ともに余裕のあるうちに備えることが大切
第1章 いま、あなたが死んだら迷惑です
相続手続きは思ったよりも大変!
昔と違って、いまは「ハンコ代」では解決できない
年齢によって、遺言書をつくる理由は異なる
「三無主義」が家族を不幸にする
遺言書は第二の婚姻届
日本で遺言書があまり普及していない理由
生命保険に入るのに、なぜ遺言書をつくらないのか
「費用対効果」でみれば、遺言書はこんなにおトク
第2章 遺言書は、なんのためにつくるのか
T 遺言と遺言書の違い
あなたの思いと、家族の思いにはズレがあって当然
あなたの「思い」は、形にしないとのこらない
「遺言」と「遺言書」はどう違う?
「遺言書」は法律で書き方が決められている
「遺言書」の効果
遺言書がなければ、遺産相続はどうなるのか
ほうっておくと相続手続ができなくなることがある
U 遺言書に対する誤解
誤解1 「法律どおりに財産をわければ、問題は起きないはずだ」
誤解2 「遺言書はお金持ちのためのもの」
誤解3 「うちは家族仲がいいから、相続でもめるわけがない」
誤解4 「他人に財産の内容を知られるのが、いやだ」
誤解5 「遺言書をつくったなら、殺されるんじゃ…」
誤解6 「遺言書をつくるのは、もっと年をとってからでいい」
誤解7 「自分の財産なのに、自由に使えなくなる」
誤解8 「遺言書をつくったら税金がかかる」
誤解9 「私は財産を全部使いはたして死ぬつもりだから、遺言書なんて必要ない」
誤解10 「専業主婦には遺言書なんて必要ない」
誤解11 「遺言書は、死ぬまぎわになってからつくればいい」
第3章 こんな人は遺言書をつくらないと大変!
相続が「争族」に発展することもある
1 こどものいない夫婦の場合
妻が全財産を相続できるとは限らない
遺言書があれば、こう変わる
2 複数の子どもがいる場合
親と同居している子どもと、別居している子どもがいる
子どもたちのあいだに、けんかの種をのこさないために
3 未成年の子どもがいる場合
通常よりも相続手続に手間がかかる
4 配偶者に相続させたくない場合
不倫している夫が許せない
5 シングルマザー、シングルファーザーの場合
万一のとき、子どもの面倒を見てくれる人を決めておく
6 身寄りがない人の場合
誰が遺言を実行してくれるのか考える
7 お世話になった人にお礼をしたい場合
生前贈与よりも遺言書のほうが安心
息子の嫁にお礼をしたい
医師へのお礼は要注意
第三者への遺贈は、実現が難しい
8 離婚、再婚によって相続関係が複雑になった場合
顔もみたことがない「半血兄弟」が相続人として現れる
両親の再婚は、子どもたちの相続にも影響する
9 相続人が多い場合
ほうっておくとどんどん相続人が増えていく
10 非婚、事実婚の場合
万一のときに相手をまもるための法的手段を講じる
11 事業を営んでいる場合
遺言書がないと経営が行き詰まる可能性がある
12 アパート・マンション・貸家などの賃貸物件を所有している場合
相続に手間どると、税制の特例措置が受けられない
13 ペットの世話が心配な場合
全財産をペットに相続させる?
第4章 本当に「使える」遺言書をつくろう
T まず相続についての基礎を知ろう
あなたの相続人は誰ですか
法定相続分を把握する
本来の相続人が主張できる権利(遺留分)がある
生きているうちに、遺留分を放棄してもらうことも
相続人に公平感を与えるように配慮する
遺言書に書き切れない心情は「付言事項」に
遺言書には二種類のつくり方がある
U 自筆証書遺言
自筆証書遺言の落とし穴
自筆証書遺言をつくるのは意外に難しい
V 公正証書遺言
特に公正証書遺言にしたほうがいいケース
寝たきり状態でも、少々ボケていても遺言書はつくれる
証人は誰に頼む?
費用と時間はどれだけかかる?
遺言書の文案が間違っていないか、必ずチェックする
遺言書をつくる当日の手順
作成後に記念写真を撮る
W トラブルにならない遺言書をつくるコツ
自分の希望を最優先に考える
遺言書に盛り込むことが望ましい項目
法的効力をもつ項目はかぎられる
遺言執行者には強力な権限がある
遺言執行者を誰に依頼するか
遺言書の内容を変更したい
遺言書の保管方法
誰に相談すればいい?専門家の選び方
第5章 生前三点セットで老後をまもる―寝たきり・ボケ・尊厳死に備えよう
「こんなはずじゃなかった」という目にあわないために
自分のことは自分で決める、という強い意志をもつ
晩年を快適にすごすための「生前三点セット」
T 財産管理等の委任契約書
信頼できる人に財産管理や入院手続等を代行してもらう
誰と委任契約を結ぶか
報酬はいくらにするか
契約書をつくるタイミングは?
U 任意後見契約書
判断能力のあるうちに、世話をしてもらう相手を決めておく
任意後見契約の内容は?
任意後見契約は、いつスタートするのか
「移行型」なら万全の対策が立てられる
任意後見人に何を頼むか
V 尊厳死の現状
尊厳死の現状
尊厳死を望むなら、きちんとした書類が必要
尊厳死を望む理由を明確にする
「遺言書+生前三点セット」を一緒につくる
第6章 あの人に遺言書を書いてもらうための方法
「エンディングノート」だけでは法的な効力がない
遺言書の役立つ「使いみち」
遺言書をつくるタイミングは?
遺言書は人生の節目ごとに書き換える
親や配偶者に遺言書をつくってもらう方法
エピローグ
遺言書をつくることに後ろめたさを感じる人たち
私が35歳で遺言書をつくったわけ
遺言書をつくることで人生を前向きに生きられる
将来の家族を守れるのは、現在のあなたしかいない
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:竹川 慎吾 更新:樋口 也寸志