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『政治学の名著30』

佐々木 毅 20070410 筑摩書房(ちくま新書655),222p.

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last update:20151121

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■佐々木 毅 20070410 『政治学の名著30』,筑摩書房(ちくま新書655),222p.  ISBN-10: 4480063552 ISBN-13: 978-4480063557 700+税  [amazon][kinokuniya]

■内容

人間が集団の中で生活することのあり方や異なる集団同士のもつれ合いと闘争……。そこには一定の解はなく、その都度の考察を必要とする。 政治学の名著が扱ってきたのはまさにそのことに他ならず、現実がますます混迷を深めているいまだからこそ、それらを繙くことは千鈞の重みを持つにちがいない。 厳選された三〇冊の世界へ政治学の第一人者が案内する。

■著者略歴

1942年秋田県生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学教授、東京大学総長を経て、学習院大学法学部教授。博士(法学)。 日本における政治学・政治思想史研究の第一人者であり、数々の要職を歴任。著書に『いま政治になにが可能か』(中公新書、吉野作造賞)、 『政治に何ができるか』(講談社、東畑記念賞)、『プラトンの呪縛』(講談社、和辻哲郎文化賞、読売論壇賞)など多数。 (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

はじめに

I 政治の意味
プラトン 『ゴルギアス』――「魂への配慮」としての政治
マキアヴェッリ 『君主論』――全ては権力から始まる
ヴェーバー 『職業としての政治』――燃えるような情熱と冷静な判断

II 政治権力
アリストテレス 『政治学』――政治権力とは
ホッブス 『リヴァイアサン』――絶対的自由と絶対的権力
ロック 『政府論』――社会契約による政治権力の構成
モンテスキュー 『法の精神』――権力の制限と制度へのまなざし
バーク 『フランス革命についての考察』――保守主義のバイブル

III 政治と徳
プラトン 『国家(ポリテイア)』――魂を改善し、徳を実現するポリスを求めて
孔子 『論語』――仁の政治

IV 政治と宗教
アウグスティヌス 『神の国』――真の正義とは神への服従である
カルヴァン 『キリスト教綱要』――政治権力の宗教的使命
ロック 『寛容書簡』――政治社会と教会の機能分化

V 政治と戦争・平和
トゥーキューディデース 『戦史』――ポリスの悲劇的実像
孫武 『孫子』――「兵とは国の大事なり」
カント 『永遠平和のために』――平和のための条件とは
クラウゼヴィッツ 『戦争論』――絶対的戦争と政治

VI 政治と経済
アダム・スミス 『国富論』――「良い統治」と経済活動
ヘーゲル 『法の哲学』――政治と経済の体系化
マルクス、エンゲルス 『共産党宣言』――プロレタリアートの勝利と政治の終焉
ロールズ 『正義論』――リベラリズムの哲学的基礎づけ

VII 民主政論
ルソー 『社会契約論』――人民主権論の魅力と魔力
ジェイ、ハミルトン、マディソン 『ザ・フェデラリスト』――連邦制と権力分立制
トクヴィル 『アメリカにおけるデモクラシー』――民主政のリスクと
J・S・ミル 『代議政体論』――政治参加の作用と副作用

VIII 歴史の衝撃の中で
福沢 諭吉 『文明論之概略』――「一国の人心風俗」の改革を求めて
孫文 『三民主義』――救国の思想
ハイエク 『隷従への道』――計画化反対と自由な社会の擁護
アレント 『全体主義の起源』――二〇世紀とはいかなる時代か
丸山 眞男 『(増補版)現代政治の思想と行動』――政治権力についてどう論じるか

文献目録

■関連書籍

◆松原 隆一郎 20090510 『経済学の名著30』,筑摩書房(ちくま新書785),297p. ISBN-10: 4480064915 ISBN-13: 978-4480064912  860+税 [amazon][kinokuniya]

◆竹内 洋 20080410 『社会学の名著30』,筑摩書房(ちくま新書718),248p. ISBN-10: 4480064192 ISBN-13: 978-4480064196  740+税 [amazon][kinokuniya]

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:北村 健太郎
UP:20151121 REV:
公共哲学  ◇政治哲学  ◇正義論  ◇岡田憲治  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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