『がん緩和ケア最前線』
坂井 かをり 20070320 岩波書店,224+xiip.
last update: 20101116
■坂井 かをり 20070320 『がん緩和ケア最前線』,岩波書店,224+xiip. ISBN-10: 4004310679 ISBN-13: 978-4004310679 \777 [amazon]/[kinokuniya] ※ c09
■内容
・同書のカバーより
いまや二人に一人が,がんになる時代.だが,日本では『緩和ケア』が大きく誤解されてきた.治療の断念後,終末期にせめて痛みの除去を,ではないのだ.最新の薬剤・技術を用い,早期から治療と並行してさまざまな苦痛の除去を実施する医療――その最先端を行く癌研有明病院(東京)の実情を描き,満足度の高いがん医療のあり方を提示する.
■目次
はじめに i
第1章 緩和ケアとは 1
1 緩和ケアに対する誤解 2
2 老舗の「がん専門病院」 6
第2章 緩和ケア病棟の日常 15
1 緩和ケア病棟の一日 16
2 納得のいく治療を受ける満足感――久保和子さん(五○歳) 23
3 入退棟検討会 33
4 ホスピスなら紹介すると言われ――武田澄代さん(五七歳) 38
5 がん専門病院から退院を迫られて――花田伸子さん(六○代) 42
第3章 がんの痛みをとる 45
1 「あと一か月早く来ていたら」――高橋佑子さん(五八歳) 46
2 がんは痛いのか 60
3 治療する気力を取り戻す――痛みのとれた高橋さん 67
第4章 早期からの緩和ケア 83
1 早期の関わりで海外旅行も――矢橋雅之さん(六八歳) 86
2 増える抗がん剤の選択肢 92
3 医師への不信感を超えて――上野孝さん(四○代) 101
4 緩和ケア外来 110
第5章 進化する緩和ケアの技術 113
1 めざましい技術革新 114
2 「希望を生みだす」医療を受けて――野田綾子さん(五○代) 121
第6章 抗がん剤治療から緩和ケアへ 135
1 再発・進行がんと向き合う王道 136
2 抗がん剤治療と緩和ケアの間の壁 142
3 転院に伴う苦痛 153
第7章 安心して自宅に戻れる緩和ケア 161
1 在宅医療の体験――太田透さん(七二歳) 162
2 在宅医療を広げるためには 183
第8章 緩和ケアの今後 189
1 がん緩和ケアの第一人者に聞く 190
2 これからの緩和ケア 212
おわりに 219
主な参考文献 224
■引用
■書評・紹介
◆渡邊 寿愛 200802** 「書評 がん緩和ケア最前線 著者 坂井かをり/岩波新書(740円)」『日本緩和医療学会ニューズレター』38: **-**.
([外部リンク]日本緩和医療学会学会ホームページで全文閲覧可.htmlファイル)
■言及