『現代倫理と民主主義』
牧野広義 20070330 地歴社,189p.
■牧野広義 20070330 『現代倫理と民主主義』 地歴社,189p. ISBN-10: 4885271789 ISBN-13: 978-4885271786 1995 [amazon]
■出版社/著者からの内容紹介
ロールズ、セン、ハーバーマスらの現代倫理原則をめぐる議論と日本国憲法の民主主義原理を再検討し、現代社会が直面する環境倫理・生命倫理・企業倫理問題の探究を通して新自由主義の暴走をいかに克服するかを論じる。
■目次
まえがき
第1章 リベラリズムと正義−ロールズ
はじめに
1.ロールズの正義論
2.ロールズの正義論をめぐる問題点
3.残された課題
第2章 自己所有とリバタリアニズム−ノージック
はじめに
1.「最小国家」の論理
2.権原理論と分配の正義
3.拡張国家への批判
4.ノージックの理論の問題点
第3章 共通善と正義−コミュニタリアニズム
はじめに
1.アトミズム批判と自由の社会的条件−テイラー
2.「位置づけられた自我」と市民的共和主義−サンデル
3.「美徳なき時代」−マッキンタイア
4.正義の諸領域と複合的平等−ウォルツァー
5.コミュニタリアニズムの意義と問題点
第4章 自由・平等とケイパビリティ−アマルティア・セン
はじめに
1.「リベラル・パラドックス」とその解決
2.「合理的な愚か者」とコミットメント
3.ケイパビリティと平等
4.ケイパビリティと自由
5.残された課題
第5章 コミュニケーション的行為−ハーバーマス
はじめに
1.コミュニケーション的行為の理論
2.法・権利と民主主義についての討議理論
3.ハーバーマス理論の意義と問題点
4.残された課題
第6章 環境倫理と民主主義
はじめに
1.環境倫理学の展開と日本での紹介
2.「自然中心主義」とその問題点
3.世代間倫理とその問題点
4.地球有限主義と環境民主主義
5.社会派エコロジー
第7章 生命倫理と人間の尊厳
はじめに
1.生命倫理学とは何か
2.「人間の尊厳」とは何か
3.生命倫理と「人間の尊厳」
4.「人間の尊厳」をめぐる理論的問題
第8章 企業の倫理と社会的責任
はじめに
1.ビジネス倫理学と企業の社会的責任
2.ステイクホルダー行動主義
3.株式会社に社会的責任を問えるか
終章 今、語られるべき倫理の課題−日本国憲法と倫理
はじめに
1.平和の倫理
2.「人間の尊厳」と倫理
3.基本的人権と倫理
4.民主主義の倫理
あとがき
■紹介・引用
■書評・言及