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『占領下パリの思想家たち』

桜井 哲夫 20070100 平凡社,299p.


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■桜井 哲夫 20070100 『占領下パリの思想家たち』,平凡社,299p.  ISBN-10: 4582853560 903円 [amazon]

■出版社/著者からの内容紹介

ナチス凶暴の時代、戦後に活躍する若き思想家たちは戦時下パリをいかに生き抜いたか、またニューヨークに亡命した知識人の活躍など、鋭い問題意識で描き出した渾身の20世紀精神史。

平凡社HP
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/

■目次

 プロローグ 奇妙な戦争(ヒトラーの咆哮/フランス共産党の方向転換/遠い危機感 ソ連のフィンランド侵攻/アンドレ・ヴェイユとマルク・ブロック/迫る破局)

 第一章 パリ陥落(ヒトラーの北欧への攻略/拡大する政治的混乱/ドイツのベルギー・オランダ攻勢/チャーチルの政策/ド・ゴールの政策/ダイナモ作戦/ダンケルク陥落/士気喪失の司令部/混乱するパリ/ドイツ軍のパリ入城/パリ陥落、サルトルたちの行動/マルローとレイモン・アロン/アルチュセールとバタイユ/ヴェイユとセリーヌ/ドリュ=ラ=ロシェルとブラジヤック/ドイツの分断政策)

 第二章  占領下の人びと(占領下パリ/第三共和国の崩壊/ド・ゴール派の孤立/ボーヴォワールのパリ帰還/ギュール収容所/ベンヤミンの死/警視総監ランジュロンの備忘録/『新フランス評論(NRF)』をめぐる人びと/サン=テグジュペリ、ドリュそしてマルロー/ラヴァル解任/捕虜収容所のサルトル/サルトルのドラマ『バリオナ』)

 第三章  亡命者たちのニューヨーク(フランスのユダヤ人/ヴィシー政府のユダヤ人政策/レヴィ=ストロースのニューヨーク亡命/ブルトンの場合/ロックフェラー財団/ジョージ・スタイナーのニューヨーク/ニューヨークのサン=テグジュペリ/ジャン・ルノワールの場合/アメリカ戦略事務局(OSS)/戦時情報局フランス部門/レヴィ=ストロースとヤーコブソンの出会い/シモーヌ・ヴェイユと兄アンドレ/自由高等研究学院/『星の王子さま』の誕生)

 第四章  暗い日曜日(ソンブル・ディマンシュ)(マルク・ブロックの動向/パリにおけるユダヤ人弾圧/アウシュヴィッツへの移送/マルセル・モースの運命/マルク・ブロックとレジスタンス/レジスタンスの英雄ジャン・ムーラン/ジャン・ムーランをめぐる謎/ミッテランの過去の疑惑/占領下のサルトルとボーヴォワール/新人作家アルベール・カミュ/サルトルの対独協力誌『コメディア』/ボーヴォワールのスキャンダル/パリ解放まで)

 第五章 「解放」と「粛清」(ワルシャワの武装蜂起の失敗/ヒトラー暗殺計画/『パリは燃えているか?』/連合軍のパリ進撃/ド・ゴールの凱旋/対独協力者への粛清/ヒトラーの最期/『NRF』編集長ドリュ=ラ=ロシェルの自殺/粛清をめぐるモーリヤックとカミュの議論/コクトーとジャン・ジュネ/サルトル、戦後論壇へ登場)

エピローグ さらば、友よ(アデュー、モナミ)(第二次世界大戦とユダヤ人/マルグリット・デュラスと、その夫ロベール・アンテルム/サルトルのユダヤ人論/強制収容所問題をめぐる亀裂)

参考文献

あとがき

■紹介・引用

■書評・言及


*作成:西嶋 一泰
UP:20120130 REV:200*****
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