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『現場に生きる 子ども支援・家族支援――ケースアプローチの実際と活用』

小木曽 宏 20070130 生活書院,259p.


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■小木曽 宏  20070130 『現場に生きる 子ども支援・家族支援――ケースアプローチの実際と活用』,生活書院,259p. ISBN-10: 4903690032 ISBN-13: 978-4903690032 \2000 [amazon][kinokuniya] ※ c10 f03

■内容
【内容】(「BOOK」データベースより)
今、一番熱い、子ども支援論。「見立て」と「支援計画」の実例から学ぶ。

【内容】(「MARC」データベースより)
子どもたちの「問題行動」から見えるさまざまな「諸相」と向かい合い、寄り添うことで、「関わることの意味」「支援することの意味」をできるだけ丁寧に記述。「見立て」と「支援計画」の実際を事例から学ぶ。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
小木曽宏(オギソヒロシ)
淑徳大学総合福祉学部助教授。児童自立支援施設で6年、児童相談所に計12年。児童福祉の最前線で、現実を見てきた経験が生きる。ライフワークとして、教職に転じる直前の1997年、児童虐待にかかわる専門職のネットワーク「千葉子どもの虐待防止研究会」を立ち上げ現在も継続中。自立援助ホーム「人力舎」の応援団長もつとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに p.3

第1章 家族援助の方法と実際(1)
  事例「誘拐されたリカちゃんのママ」――階段のない2世帯住宅のナゾ
1 はじめに p.16
2 援助する側のチームアプローチと体制の問題について p.20
3 事例「誘拐されたリカちゃんのママ」──階段のない二世帯住宅のナゾ p.22
  (1)K子のこと
  (2)「見たて階段での推測」について
  (3)「悪者をつくらない」こと
  (4)援助者に起こる「逆転移」現象
4 相談の経過とかかわり(1) p.28
  (1)援助する側の役割とチームワーク
  (2)経過と関わり
  (3)ケースカンファレンスの必要性
5 相談の経過とかかわり(2) p.42
  (1)主訴についての捉え方について
  (2)ケース会議(K子の一時保護に際して)
  (3)「がんばり表」の工夫
  (4)もう一つの「がんばり表」の意味
  (5)母親の教育意識に迫る
  (6)K子につけられた医学的診断名
  (7)日本における子どもの行動上の障害
  (8)日本における診断の意味
  (9)K子の行動と「医学的アプローチ」
  (10)家庭復帰後のK子のこと
  (11)新たな展開と本質的な問題
6 事例の検証と考察 p.60
  (1)世代間葛藤に迫ることの困難性
  (2)主訴から見えてくる新たな問題
7 おわらない──おわりに p.63
【コラム】子どもと家族──一時保護所の役割 p.67
 
第2章 家族援助の方法と実際(2)
  ステップファミリー研究――「離婚」「再婚」ケースの支援と施設職員の役割
1 はじめに──問題の所在 p.76
2 ステップファミリー事例から考える p.78
  (1)T子のこと
  (2)相談・援助の経過
3 T子のケースを読む p.82
  (1)親の離婚と再婚の子どもへの影響
  (2)離婚と対象喪失
  (3)児童養護施設での問題行動
  (4)感情の表出と言語化
  (5)「振り回されること」の意味
4 児童福祉施設の新たな転換 p.89
  (1)引き受けられる自己形成の場として
  (2)児童福祉施設と「悲哀の仕事」
  (3)ステップファミリーの具体的支援――措置変更後のT子
5 おわりに──「離婚」「再婚」時代に生きる子どもたち p.100
【コラム】フィリピンで出会った子どもたち p.103

第3章 家族援助の方法と実際(3)
   「被虐待」と「非行」問題の世代間連鎖
1 はじめに──問題の所在 p.112
2 「放火」事例から考える p.115
  (1)S子の出生とその後の生活
  (2)事例を読む
  (3)母親の抱える「問題」に迫る
  (4)S子の問題が再発
  (5)母子の「怒り」と「表出」
  (6)問題行動の「言語化過程」
  (7)児童相談所と母親支援
  (8)表出から表現への転換
3 世代間連鎖とその支援 p.132
【コラム】離島の学校 p.134

第4章 「不登校・引きこもり事例」と世代間連鎖
1 はじめに──問題の所在 p.142
2 不登校の事例──摂食障害の母親と長期不登校のR子 p.144
  (1)家族状況と相談経過
3 児童相談所の支援経過 p.147
  (1)第1期
  (2)第2期
  (3)第3期
  (4)第4期
4 R子のケースに対する考察 p.166
5 おわりに──依存と性差の視点から p.169
【コラム】学校に番長がいた時代 p.172

第5章 児童虐待問題のパラダイム転換
  ドメスティック・バイオレンスと児童虐待問題に対する新たな支援の可能性
1 はじめに──問題の所在 p.180
2 日本におけるドメスティック・バイオレンスの特徴 p.181
3 子ども虐待に対する新たな展開 p.183
4 子ども虐待の発生要因にみるドメスティック・バイオレンス p.185
5 「児童虐待防止法」と「DV法」の活用と課題 p.187
  (1)DVにより母子生活支援施設と児童相談所が関わった事例
  (2)母親と状況及び援助過程
  (3)その後の対応
  (4)本事例から読み取れる問題点
6 新たな課題と提言 p.193
  (1)広域措置の制度的保障について
  (2)配偶者暴力支援センターの専門性について
  (3)シェルターの処遇及びプログラムの充実について
  (4)DVによって傷ついた女性の支援について
  (5)母子生活支援施設の再評価と役割分担について
  (6)保健機関のDV問題援助のための新たな役割
7 おわりに──これからの子ども虐待問題に対する新たなる視座 p.197
【コラム】一二歳のイニシエーション p.200

第6章 子ども虐待防止活動の新たな時代
  地域で取り組む予防・発見・自立とは 
1 今までの子ども虐待問題とその対応 p.214
2 子ども虐待の急増と児童福祉実施体制の現状 p.215
3 「児童虐待防止法」改正と新たな課題 p.216
4 教師は子ども虐待問題とどう関わっていくか p.217
  (1)虐待を認識しない親たち
  (2)子どもの虐待の「通告」判断の難しさ
  (3)虐待の判断基準のサインの見分け方
  (4)「家庭問題」はどのように把握するか
  (5)児童相談所も変わってきている
  (6)虐待者の理解と支援――子ども虐待とDV問題
  (7)虐待をする親の理解と関わり方
5 これからの子ども虐待防止活動の方向とは p.225
  (1)「子ども虐待防止市町村ネットワーク」の拡大と課題
  (2)新たな「子ども虐待防止・対応システム」の構想とは
  (3)地域が支える「社会的養護」システムの構築を
【コラム】子どもの自立を支援すること──自立援助ホームの役割 p.230

あとがきにかえて――子どもたちと出会うことの意味 p.241

■引用

■書評・紹介

◆根本 顕(日本子ども家庭総合研究所研修生/神奈川県保健福祉部子ども家庭課) 20070707 「愛育ねっと2007年7月ブックガイド」cf.)『教育新聞』2007年3月15日号

■言及



*作成:野口 陽平 
UP:20090113 REV:
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