『老いへのまなざし――日本近代は何を見失ったか』
天野 正子 20061211 平凡社,312p.
■天野 正子 20061211 『老いへのまなざし――日本近代は何を見失ったか』,平凡社,312p. ISBN-10: 4582765971 ISBN-13: 9784582765977 \1200 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
人は誰も老いる。にもかかわらず老年はなぜ、否定―肯定のイメージに引き裂かれるのか。老いの実相をありのままに見、共生する社会とは?日本の近代二百年の老いの姿をとらえ、隠蔽された問題を検証し、老いと向き合う個性的なケースを掘り起こす。来るべき社会の老いの意味を問い直す話題作。
内容(「MARC」データベースより)
老年はなぜ、否定-肯定のイメージに引き裂かれるのか。老いの実相をありのままに見、共生する社会とは? 日本近代200年の老いの姿をとらえ、隠蔽された問題を検証し、「老い」の意味を問い直す。
著者略歴(「BOOK著者紹介情報」より)
- 天野 正子
- 1938年、広島市生まれ。千葉大学、お茶の水女子大学の教授を経て、東京女学館大学教授。異質性や多元性を交差させることによって新しい思想が生まれるという仮説をもとに、社会学、とくにネットワーク論やジェンダー論の研究をすすめる。
■目次
プロローグ
第1部 「生と老い」をつなぐ――「老いる」の地平へ
1 老人の入る席・子どもの入る席
2 方法としての老い――内なる年齢の呼び声
3 老いていく身体と時間――微光性の世界
第2部 「昭和」の老い――終わりない旅
1 記憶の熟成と表出――「最後」の被爆者として
2 ご奉公願い下げ――老いゆく〈未復員〉
3 境界を生きる老い (1)――在日朝鮮人の選択
4 境界を生きる老い (2)――アイヌ語の再生
第3部 老いのパフォーマンス――一人ひとりの意味場
1 長寿と記憶の共同体――沖縄から吹く風
2 文体と老い――吉野せいの世界
3 老いの未完成交響楽――職人の技
4 演じる老い・生きられる老い――「おばあさん」俳優
5 「悪女」集団の40年――女と老い
もう1つのプロローグへ――「われ感ずる、ゆえにわれなり」の世界
注
参考文献
旧版のあとがき――だれもがみんな老いていく
平凡社ライブラリー版のあとがき――老いの未だ隠された意味にむかって
解説――「老い」の新しい読み方
索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志