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『希望の構想――分権・社会保障・財政改革のトータルプラン』

神野 直彦・井手 英策 編 20061107 岩波書店,261p.


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神野 直彦井手 英策 編 20061107 『希望の構想――分権・社会保障・財政改革のトータルプラン』,岩波書店,261p. ISBN-10: 4000225537 ISBN-13: 978-4000225533 2100 [amazon][kinokuniya] ※ t07.

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内容(「BOOK」データベースより)
ポスト小泉の行方は、小泉改革という「ヴィジョンなき破壊」をどう改めるかにかかっている。これまでパッチワーク的にしか取り上げられてこなかった地方分権、年金・医療、税制の改革案を有機的に関連づけ、さらに財政再建至上主義に陥らない資産・負債管理の方法も提示する、画期的な「トータルとしての財政改革論」。

内容(「MARC」データベースより)
個別に論じられがちな地方分権、年金・医療、税制の改革案を有機的に関連づけ、さらに財政再建至上主義に陥らない資産・負債管理の方法も提示する、「トータルとしての財政改革論」を解説。

■著者紹介

神野直彦[ジンノナオヒコ]
1946年生まれ。東京大学経済学部卒業後、日産自動車を経て、1981年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授。財政学・地方財政論

井手英策[イデエイサク]
1972年生まれ。東京大学経済学部卒業後、2000年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。横浜国立大学大学院国際社会科学研究科助教授。財政学・金融論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

序章 絶望の構想から希望の構想へ 神野直彦
第1章 地方分権改革への道程
第2章 体系的な社会保障制度改革―年金・医療改革で社会の絆を強化する
第3章 税制改革の将来構想―「公平」と「効率」を調和させる
第4章 資産・負債管理型国家の提唱―財政再建至上主義を超えて
終章 未知なる大海を目指して

■引用

◆神野 直彦 20061107 「絶望の構想から希望の構想へ」,神野・井手編[2006:1-40]

 9「三つの政府」体系の確立 26-33
 「民主主義の活性化とは、国民に社会や生活を形成する機能を、エンパワーメントすることにほかならない。そうだとすれば、財政民主主義を活性化しようとすれば、財政を運営する公共空間を、国民参加が可能になるように、手の届く距離に設立することが必要となる。
 そのためには、政府をメゾ・レベルで再編し、参加可能な「三つの政府」体系を確立することである。政府をメゾ・レベルで「三つの政府」体系に再編するとは、生活の「場」で自発的協力に基礎づけられた地方政府、政府の「場」で自発的協力に基礎づけられた社会保障基金政府、そさにこの二つの政府に対してミニマムの保障を負う中央政府という「三つの政府」に、変革することを意味している。」(神野[2006:27])

◆あとがき 神野 直彦

 「私は幸福者である。多くの教え子に恵まれたからである。本書の参加者は、研究者になる前から、私のもとで学んでいた若き研究者である。その代表として井手英策横浜国立大学助教授に編者として名を連ねてもらった。」(260)


UP:20100408 REV:
神野 直彦  ◇井手 英策  ◇地方分権  ◇  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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