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『日本の社会戦略――世界の主役であり続けるために』

稲盛 和夫・堺屋 太一 20061129 PHP研究所,233p.

last update:20131216

稲盛 和夫・堺屋 太一 20061129  『日本の社会戦略――世界の主役であり続けるために』,PHP研究所,233p. ISBN-10: 4569658059  ISBN-13:978-4569658056 \740+税[amazon][kinokuniya] ※

■内容

内容紹介
倫理なき経営、格差問題、教育破綻......。官僚主導による辻褄 合わせの「大局観なき改革」では、国家の危機に対応できず、没落の途に繋がる だろう。「滅亡の足音」がしのびよる今こそ、新しい日本社会のコンセプトを創 らなければならない。
世のための経営、高付加価値型のものづくりを/「素封家」のような国へ/日本 に残された時間はあと二十年/経済界も義務教育に協力する/才能は私物化して はならない/民が疲弊して国が栄えることはない----稲盛
「団塊の世代」の定年は戦後文化脱却のチャンス/官僚は任期十年で民間に下 れ/日本の形と気持ちを「千日」で変えねばならぬ/「消費者に受ける」学校こ そ伸ばすべきだ/六十歳を過ぎてこそ「自由な労働者」だ/「光源氏流」から 「武士道」の時代へ/「目に見えない借金」が大きく増えている----堺屋
日本の行く末を見据え続けてきた先導者が、徳と富、物心両面の「真の繁栄」を 得るための戦略を論じた警醒の書。

内容(「BOOK」データベースより)
倫理なき経営、格差問題、教育破綻…。官僚主導による辻褄合わせの「大局観なき改革」では、国家の危機に対応できず、没落の途に繋がる。「滅亡の足音」がしのびよる今こそ、新しい日本社会のコンセプトを創らなければならない。「世のための経営、高付加価値型のものづくりを」「『素封家』のような国へ」(稲盛)、「『団塊の世代』の定年は戦後文化脱却のチャンス」「官僚は任期十年で民間に下れ」(堺屋)。日本の行く末を見据え続けてきた先導者が、徳と富、物心両面の「真の繁栄」を得るための戦略を論じた警醒の書。

■目次

始章 日本の未来は「選べる社会」 堺屋 太一
第I部 日本にしのびよる「滅亡の危機」
第1章 大局観なき構造改革
第2章 強化された官僚主導体制
第3章 骨抜きにされた日本の政治
第4章 「心を高める」ことを忘れた日本の教育
第II部 世界から尊敬される経済大国へ
第5章 高付加価値型のものづくりへ
第6章 新しい資本主義の確立
第7章 企業人は国を支える誇りと自覚を
第8章 徳と富を備えた国家に
終章 世界から尊敬される日本へ

■引用

◆私は日本を変えるにあたって重要なのは、根本からこれまでの価値観を変えることだと思うのです。日本の国を大局的、俯瞰的に捉え、まず何が問題かを探る必要がある。/今後、団塊の世代が定年を迎え、さらに少子化・高齢化で労働力が不足することは確実です。そこでいま、アジアに工場を移すとか、労働力を移入するという議論が起こっていますが、いずれも根底にある価値観は、従来のパターンでの経済繁栄をいかに維持するかということです。…/そうではなく、この国を二十一世紀にどのような国にしていくのか、という根本的な価値観から発した視点で、全体を俯瞰的に捉え、問題の在りかを明示する。そのうえで優先順位をつけて、個別に「このように変える必要がある」と具体策を提示する。それがこの国のリーダーの役割だと思うのです。[2006:48-49]

◆明治維新で西郷がやったような、旧体制に冷酷なぐらい徹底した改革を断行する。そうしなければ、日本という国家が再び輝きを取り戻すことはできないのです。[2006:66]

◆…倫理や道徳の大切さを十分に学び、また自分なりの考え方や個性ができてきたあとに、初めてその個性を伸ばしていくための教育をするのです。…私が考える「個性を伸ばす教育」とは、その人がもっている長所を伸ばしてあげるような教育です…運動神経に長けていれば、そこを伸ばしてあげるし、また親切で人柄がよいなら、そういう人間性を伸ばしてあげるというように、その人がもつ長所を伸ばしてあげることが大切になってくると思うのです。[2006:103-104]

◆現在の教育界にはもう一つ、「心の荒廃」という問題があります。…私は、人生の目的は人間性を高めることであり、人間性を高めるための基本的な心構えを、教育の場でも教えるべきだと信じています。/生涯を通じて、つねに人間性を高める努力をしていかなければ次第に退廃していく、それが人間だろうと思います。義務教育の段階で、心を高めることの大切さを教え、生涯を通じて人間性を高めることに、子どもたち自身も関心をもつようにしなければならないと思うのです。/では、人間性を高めていくには、どういう方法があるのでしょうか。それには哲学などの勉強をすることも有効ですが、そのような難しいことを習わなくても、心を高めていく方法があります。私は、それは「労働」であろうと考えています。働くということは、人間性を高める、人間を練磨するにあたり、最も基本的で、最も大切な手段だと思うのです。[2006:104-105]

■書評・紹介

■言及




*作成:片岡稔
UP:20131216 REV:
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