『路上の国柄――ゆらぐ「官尊民卑」』
藤田 弘夫 20061110 『路上の国柄――ゆらぐ「官尊民卑」』,文藝春秋,190p.
■藤田 弘夫 20061110 『路上の国柄――ゆらぐ「官尊民卑」』,文藝春秋,190p. 1429+税 ISBN-10: 4163686002 ISBN-13: 978-4163686004
[amazon]
■内容(「MARC」データベースより)
「切り開け日本の未来、税金で」「市役所公用車専用駐車場」…。溢れ出す独善、傲慢、お節介。日本の街角は、ヘンな看板で一杯!社会学者がデジカメ片手に講義する、笑いと怒りの平成都市観察学。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1947年神戸市生まれ。1971年慶應義塾大学文学部卒業。1976年同大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。慶應義塾大学文学部教授。専攻:都市社会学、比較社会学。日本都市学会賞受賞。東京市政調査会藤田賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
〈目次〉
序章 街角に見る看板
ある一枚の看板から/看板から見る社会/街路と情報の氾濫/ピンク広告の国際比較
第一章 ゆらぐ官の秩序
信号機前の風景/官僚性善説の国/財務省とNHKの権威失墜
第二章 無駄な公共事業?
意味不明の内向き言説/民の理解力不足?/なんでも表彰/勲章は「人生の偏差値」
第三章 政治宣伝と社会教育
「お触れ」の伝統と宣伝好き/反対の意志表明/民へのお説教
第四章 溢れ出る官尊民卑
水戸黄門と地方自治/プライベート七変化/行政の無神経/公用車駐車場/官族と民族?――民族の抑圧と解放/奥深い中国社会の"知恵"
第五章 道路標示と交通ルール
前方不注意?/守るべき義務と守らなくてもいい義務/警察への誤解と警察の誤解/安易な国際化の陥穽
第六章 国と金――税のながれ
世の中の縮図/権威と金/税金の入り口と出口
第七章 住居表示に見える日本の秩序
だれのための地名表記/「鉄の女」と社会の発見/住居表示の秩序/郵便番号と電話番号の秩序
第八章 大学の迷路
どんな学問を学ぶのか/生き残る旧帝大の格づけ/環境論文が環境破壊?/外国の大学事情
終章 新しい公共性をもとめて
考えない能力の発達/無駄な表示と忙しさ/不気味な"愛国心"/消えゆく「一級河川」
あとがき
参考文献
*作成:北村健太郎